本棚やタンスを【L型金具】でがっちり固定!|定番の転倒防止対策とは

地震対策×転倒防止

「地震対策を始めたいけど、何から始めれば良いかわからない」
「大型家具の転倒防止で一番効果がある対策って何だろう?」
「L型金具の種類ってどんな物があるの?」

地震に備えて対策を進めたいと考えてはいるが、毎日の家事や育児、仕事が忙しくて後回しになっていませんか?地震による死亡・けがの原因で一番多いのが家具の転倒になります。転倒防止対策を怠ると大きな地震が来たときに、命の危険が伴います。家族の命を守るためにも一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

今回は、転倒防止対策の中で一番シンプルかつ強力な、「L型金具」について解説します。この記事を読めば、なぜ「L型金具」が必要なのか、選び方から使い方まで、メーカー比較や口コミを含めて、理解することができます。読み終わった後、あなたは転倒防止対策をするために、行動できるようになっているはずです。

その記事はこんな方にオススメ

●地震対策を何から始めれば良いかわからない方
●地震対策で一番強力な方法を知りたい方
●L型金具の使い方や選び方を知りたい方

他の転倒防止グッズが知りたい方

L型金具の固定方法がなぜ転倒防止の定番と言われるのか

L字金具とは、その名の通り、90°に曲がったL型の部材になります。シンプルな見た目でありながら、家具と壁を面で抑えてネジ止めすることで、大地震にも耐えられる強力な転倒防止対策になります。地震対策関連の案内を配信している総務省からも、転倒防止にL型金具の使用を推奨しており、国が認めた備えであることがわかります。昔からあるシンプルな方法でありながら、一番効果的な最強の転倒防止対策がL型金具の設置なのです。

最近のL型金具は多種多様 メリット解説

L型金具でもネジ止め不要?

L形金具と言えば、取り付け穴が何個か開いている金属の板をイメージするのではないでしょうか。もちろん金属の部材にねじ止めするのが一番効果があるのですが、最近ではネジを使用しなくても取り付けできる樹脂製のL型部材も販売されています。マンションや賃貸で、壁を傷つけることができないご家庭に配慮した商品となっており、主に粘着テープで貼り付けることが多いです。震度7にも耐えられる商品も多いので、充分大地震にも対応できる仕様となっております。

クッションを利用した超吸収で大地震にも対応

なぜ樹脂製にも関わらず、震度7にも耐えられるのでしょうか。それは、家具と壁の境に分厚いクッションを挟んでいるからです。この吸収材が地震の揺れを緩和して、家具や壁に伝わる衝撃を和らげます。そのため、部材自体も破損することがなく、大地震にも耐えられるようになっているのです。

L型金具の選び方

固定方法を決める

L型金具の固定方法は、「ネジ止め」か「テープ止め」の大きく2つに分けられます。まずはどちらの方法で固定するのか決める必要があります。ネジ止めの場合、強力に固定することができますが、家具と壁に傷をつけてしまうことがデメリットです。一方、テープ止めは、家具と壁を傷つけることはありませんが、ネジ止めに比べて固定力は劣ります。それぞれのメリット・デメリットを考えながら慎重に決める方が良いでしょう。

L型金具の厚みとネジの太さ

「ネジ止め」で家具を固定する場合、L型金具の厚みとネジの太さに注意しましょう。金属製と言えど、あまりに薄いL型金具だと、部材が地震の揺れに負けてしまい、破損する恐れがあります。ネジの太さも同様ですが、ある程度の厚みや太さのあるものを使用しましょう。推奨としては、金具の厚み2~5mm、ネジの太さ3~6mmになります。ネジの太さは強度が増す反面、家具に打ち込む際に、木が割れる可能性もありますので、適した太さを選びましょう。

耐震強度を確認する

「テープ止め」のL型金具を使用する場合、耐震強度の確認が必要です。現在、様々な「テープ止め」のL型金具が販売されており、小型のものから大型のものまでピンからキリまであります。耐震強度の表記のない商品もありますので注意が必要になります。推奨は震度6強以上。ある程度の強度が保証されており、安心して使用することができます。

L型金具の使い方

L型金具の「ネジ止め」は木割れに注意

「木割れ」とは、木材にねじを打ち込んだときに、木材自体に亀裂が入ったり破損したりする現象です。木割れした部分は、固定力が大幅に激減してしまう為、地震の揺れで、金具が外れたり、家具の破損及び転倒に繋がります。家具にネジを打ち込む際には「木割れ」をしないように注意しましょう。

「木割れ」を発生させないためには、打ち込む場所とネジの太さの確認が必要です。打ち込む場所が家具の端の方になると「木割れ」する可能性が高いので、端から2~3cm内側に打つようにしましょう。また、ネジの太さは太くなればなるほど「木割れ」を発生させやすいです。そのため、ネジの太さは推奨の2~6mmの中で選定し、過度な太いネジを使用することは控えましょう。

L型金具の「ネジ止め」は下地確認が大事

L型金具を固定する場合、壁の中の「下地」を確認することが重要です。「下地」とは、壁の裏側に等間隔に入っている木材の柱です。ネジを打つ際、この柱めがけて打ち込みます。もしも、ネジを「下地」のない空洞の部分に打ち込んでしまうと、固定力が大幅に激減してしまいます。その場合、少しの揺れでも、ネジが簡単に壁から抜けてしまいますので、ネジを打つ際は、必ず「下地」に打ち込むようにしましょう。

「下地」がどこにあるのか調べる方法があります。オススメの方法は下地探しセンサーという商品を使用することです。下地探しセンサーは、壁にセンサーを当てて壁の裏側に「下地」があるかどうか、確認するDIYグッズです。音や光で教えてくれるので、初心者でも簡単に「下地」の位置を確認することができます。

L型金具の「テープ止め」は一発勝負

L型金具の「テープ止め」は名前の通り、壁と家具にテープで貼り付けて固定します。使い方は貼り付けるだけと非常に簡単で、家具を動かす必要もなく設置できる為、初心者向きの転倒防止対策です。注意点は、貼り付け位置になります。一度ずれて貼ってしまうと、あとから位置を調整するのは難しいです。貼り直すとテープの粘着力も大幅に落ちてしまう為、設置の際は慎重に行うようにしましょう。

L型金具の注意点

賃貸のご家庭は要注意

「ネジ止め」のL型金具は、強力に固定できる反面、壁や家具を傷つけます。特に、家具の移動等で、L型金具を取り外す際には、大きなネジ穴が見える形となり、不格好です。難しい部分はありますが、できる限り穴が目立たないように設置する方が良いでしょう。ネジ穴が気になる方は、「テープ止め」タイプの使用をオススメします。

定期的なメンテナンス

転倒防止グッズ全てに言えることですが、定期的にメンテナンスが必要になります。これは、「ネジ止め」も「金具止め」も同じです。固定するネジが緩んでいないか、テープがはがれかけていないか、確認することが必要です。毎日確認すると、大きな負担になりますので、年末大掃除のタイミング等、年一回、チェックする日を決めましょう。

L型金具のメーカー比較

白熊白熊ダイドーハントアイリスオーヤマ
写真
固定方法ジェルジェル×ネジネジネジ
対応震度記載なし記載なし記載なし震度7対応
ホワイトホワイトブラックブラック
入数1個1個1個2個
材質記載なし記載なし
SODOIWALTX不二ラテックス不二ラテックス
写真
固定方法粘着テープ粘着テープ粘着テープ粘着テープ
対応震度記載なし記載なし震度7対応震度7対応
ホワイトホワイトホワイトホワイト
入数10個4個2個1個
材質記載なしABS樹脂ABS樹脂ABS樹脂

L型金具の口コミ

良い口コミ

賃貸物件なので、テープ式のL型金具を購入しました。テープをはがして設置するだけと取り付けがとても簡単だったので良かったです。東日本大震災で震度5強を経験しましたが、対策のおかげでびくともしなかったです。今後は、ほかの大型家具にも設置する予定です。

一軒家ですが、壁に傷をつけたくないという理由から、テープ式のL型金具を購入。取り付けが簡単で助かりました。一番よかったのは、家具を移動する必要がなかったこと。そのまま家具の天井に取り付けできるので、女性でも簡単に設置できます。思ったより目立たないので、インテリアとしても邪魔になることはありません。

悪い口コミ

引っ越しの際、テープ式のL型金具をはずそうと引っ張ったら、壁紙も一緒に取れてしまった。今後外す際は、まずスポンジをカットして、それからゆっくり外す必要があると感じた。

設置の際、誤って違う場所に貼り付けてしまった。もう一度貼り直そうとしたが、粘着力が強くて取れない。無理にはがすと家具を傷めそうだったので、そのままにしてます。

L型金具だけじゃない?様々な転倒防止グッズ

その他の転倒防止対策

●転倒防止突っ張り棒
●転倒防止プレート
●ベルト止め金具
●開き止め金具
●耐震マット
●ガラス飛散防止フィルム

転倒防止突っ張り棒

転倒防止突っ張り棒は、家具の天井とお部屋の天井を突っ張らせて、家具を固定する転倒防止対策です。鉄製の棒で強力に突っ張るので、家具をがっちり固定することができ、地震の揺れに非常に効果的です。また、壁や天井を傷つけずに使用できます。マンションなどの賃貸契約でも安心して使用することができます。

地震対策の定番商品はコレ!

転倒防止プレート

転倒防止プレートは、タンスや食器棚の底部分に挟んで使うグッズです。スロープ状の形をしており、底に差し込むことで家具の重心が壁側に傾き、前方に倒れるのを防ぎます。市販品は1M〜2Mの長さで販売されていることが多く、必要に応じてハサミでカットして使うことができます。

家具の底に挟みこむだけ!

ベルト止め金具

ベルト止め金具は、テレビに使う転倒防止グッズです。テレビと床面をつなぐようにベルトを固定し転倒を防ぎます。テレビにはねじ止め、床面には専用のジェルで貼り付けて固定するため、地震の揺れを吸収し地震に備えます。ベルトに少し余裕があり、対象物を動かしたり、持ち上げたりすることができます。掃除の際に邪魔にならない点がポイントです。

掃除のときに邪魔にならない転倒防止?

開き止め金具

扉開き防止は家具の扉に使用します。地震の際、家具の中身が勝手に飛び出ないようにする地震対策グッズです。扉開き防止の設置方法は、家具内側の天板に本体を、扉側には受けの部品を装着します。地震の揺れを感知すると、扉開き防止本体の爪が、自動で受けの部品に引っかかり、扉が勝手に開くことを防止します。これにより、中身が外に出ることを防ぎ、被害を最小限に抑えることができます。普段はいつも通りの扉として使えるので邪魔にならないので、安心して使用できます。

食器棚の中のお皿を守る!

耐震マット

耐震マットは対象物の底面に貼って使う転倒防止グッズです。粘着ジェルが、地震の揺れを吸収して家具の転倒や破損を防ぎます。耐震マットは一度貼り付ければ、長期間接着可能です。ほこりや劣化で粘着力が落ちた場合には、水洗いで復活します。

初心者でも簡単対策!

ガラス飛散防止フィルム

ガラス飛散防止フィルムは、ガラスが破損した際に、床への飛び散りを防ぐ対策グッズです。地震の揺れで窓ガラスや食器棚のガラスが割れることがあります。通常であれば、ガラスの破片が床一面に広がり、ケガの原因になったり、行動範囲が狭まったりしますが、このフィルムを貼ることで、ガラスが割れたままフィルムに留まる為、飛び散りを防ぐことができます。

窓ガラスってどうやって対策するの?

まとめ

今回はL型金具の解説をしました。なぜL型金具が転倒防止対策の定番と呼ばれるのか。国が推奨している強力な転倒防止対策であり、シンプルな対策がわかりやすいということ。また、「ネジ止め」と「テープ止め」があり、強度優先の「ネジ止め」と手軽さ、壁や家具の破損を回避するには「テープ止め」とそれぞれの固定方法にメリットとデメリットがあることを解説しました。簡単にできて、効果の高い転倒防止対策の代表例として、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

地震対策の基本が知りたい!

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