【水・非常食】は災害対策の生命線!|必要な量を備蓄して地震に備えよう

地震対策×防災対策

「災害用に水と非常食を備蓄したいけど、何をすれば良いかわからない」
「水と非常食は、どれぐらいの量を準備すれば良いの?」
「そもそもなぜ、水や非常食が必要なの?」

地震発生時、ライフラインの断絶や交通の規制で、水・食料不足に陥る可能性が高くなります。そんな中、備蓄対策を怠ると、厳しい環境の中で避難生活を送らなければならなくなります。飲食が満足にできなければ、災害時に必要な判断力や行動力が一気に失われ、メンタルもすり減っていきます。深刻な状況を迎える前に対策を講じてみてはいかがでしょうか?

この記事では、水・非常食の重要性について、ご説明します。なぜ、水・非常食の備蓄が必要なのか?どれぐらいの量が必要なのか?選び方や管理方法まで、メーカー比較や口コミも含めて、徹底的に解説します。この記事を読み終わる頃には、水や非常食に関しての知識が深まり、備蓄に向け一歩踏み出しているでしょう。

なぜ水と非常食が必要なのか?

なぜ水と非常食の備蓄が必要なのでしょうか。数日間の飲食を我慢すれば、死ぬことはないんじゃないの?と考える方も多いと思います。ですが、災害時に水や非常食の備蓄がないという状況は、私たちの想像をはるかに超える厳しい現実が待ち構えています。

物流の分断による水・食料の供給停止

大地震発生の際、日々滞りなく動いていた物流関係は全てストップします。理由は様々ですが、一番多いのは被災者が車を利用して、避難もしくは自宅へ帰るときに発生する異常な渋滞です。そのため、私たちが普段使うスーパーやコンビニに商品が並ばなくなるのです。お店には被災者が殺到し、陳列している水や食料は一瞬にして全てなくなるでしょう。商品が補充されるには、しばらく時間がかかるため、水や食料を手に入れることは非常に困難になります。そのため、毎日の食事は自分たちで確保する必要があるのです。

ライフライン断絶による水・食料不足

地震の発生時に起こりえるのが、ライフラインの断絶です。大きな地震が発生する際は必ずと言って良いほど、電気・ガス・水道は止まります。また、復活するのに時間がかかることも多く、1か月以上復旧しない場合もあります。そのような状況の中、水や非常食の備蓄がないと生命活動に必要なエネルギーを得ることができません。特に水分不足は、命の危機に直結する事態となりますので、注意しましょう。

避難所の食料備蓄は利用者の約3割分しかない

水や非常食の備蓄がないと、自宅避難ができない為、避難所を頼る必要があります。避難所では、ある程度の水や非常食を備蓄していますが、備蓄量は避難所の利用者の約3割分ほどです。そのため、いきわたらない可能性が高く、運よく水や非常食を供給してもらえても、満足な量を得ることができません。そのため、避難中は継続して空腹に苦しむことになるのです。

水・非常食が不足すると人間はどうなる?

地震発生時に一番大事なのは、冷静な判断力です。被害状況や避難方法など、状況が刻一刻を変化する環境において、判断を誤ることは命取りとなります。水や食料が不足すると、脳がエネルギー不足となり、冷静な判断ができず、誤った行動をとってしまいます。

水・非常食が不足すると困ることはほかにもあります。人間の体は、約60%が水でできています。もし一切水分補給をしない状態で過ごすと、3日目には、生命維持に危険が及んでしまうのです。食事ができない場合、体温が下がることによる免疫力低下が原因で、風邪や感染症になってしまいます。また、栄養が足りないと筋肉の分解が始まるため、動きが鈍くなったり、荷物を運べない状況に陥ってしまうのです。

水と非常食を備蓄するメリットとは

ライフラインが断絶していてもすぐに補給できる

ライフラインにより、電気・ガス・水道が止まっていると、普段通りの調理ができません。電子レンジやケトルを使うこともできない為、ご飯を食べるという当たり前の行為ができなくなってしまうのです。そんな中、水や非常食があれば、最低限の飲食をすることができます。例えば、非常食でよく耳にするアルファ化米は、水を掛けるだけでおいしく食べられるご飯になります。また、ビスケットやようかん等、常温で保管でき、そのまま食べられるものもあります。こういった食品の備蓄は非常時にとても助かりますので、備蓄が必要なのです。

メンタルを安定させる効果も

水や非常食は、メンタルの安定にも役立ちます。被災直後は、日常とは何もかも違う状況の為、何もしていなくても強いストレスを感じやすいです。そんなときに、食べ慣れているお菓子や温かい食事があると、ホッと心を落ち着けることができ、心の安定に繋がります。適した避難行動をとるためには、冷静な判断力がカギとなりますので、メンタルを平常時へと戻すきっかけとして、飲食はとても大事なものとなるのです。

水と非常食はどれくらい備蓄が必要なの?

水の備蓄量とは?

水は1日3Lを目安に、7日分の備蓄が必要です。単身であれば、21L、4人家族であれば、84Lの水が必要になります。水の保管方法は2Lペットボトルの箱買いがオススメです。箱で管理しておけば、省スペースで保管ができ、賞味期限も箱を確認するだけでスムーズにすることができます。また、普段から水をよく飲む人は、ウォーターサーバーの設置もおすすめです。ボトルタイプで契約すれば、自宅内に常に水を保管する形となるため、自然と備蓄することができます。

非常食の備蓄量とは?

被災時、1日の摂取カロリーの目安は、約2000kcalです。なので、備蓄に必要な量は、1週間分なので、2000kcal×7日×家族の人数分となります。ではどのような食事を備蓄すべきでしょうか。1つは、賞味期限が長いものを選ぶこと。非常食は災害時の、いざというときに食べるものなので、長期間の保管が必要になります。賞味期限が長いものを選び、すぐに取り出せる場所に保管しましょう。

また、調理方法はできる限り簡単なものにすること。大地震では、ライフラインの断絶が発生する可能性が高く、普段のように調理をすることができない状況です。理想は常温のまま食べられるものが良いですが、水やお湯で解凍するものや、湯せんや発熱材を利用した、簡単な調理方法を選ぶと良いです。

ローリングストック法

非常食の備蓄方法でオススメなのが、ローリングストック法です。ローリングストック法とは、普段食べているものを少し多く備蓄して、非常食の代わりにする方法で、備蓄⇒食べる⇒補充のサイクルを回すことによって、賞味期限を気にせず保管することができるのです。

メリットはほかにもあります。ローリングストック法で、非常食を普段から目にすることによって、備蓄量を把握をすることができます。また、災害時に、普段から食べているものを食すことにより、安心感が生まれ心の安定にもつながります。小さなお子さんも抵抗なく食べられますので、ローリングストック法はオススメになります。

水と非常食の選び方の注意点

賞味期限を確認する

水・非常食はできるだけ賞味期限の長いものを選びましょう。いざ食べるというときに賞味期限が切れていると意味がありません。また、万が一災害時に賞味期限切れの食材を食べてしまうと、緊迫した状況の中、腹痛や嘔吐に悩まされることになりますので、賞味期限は定期的に確認して、できる限り長いものを選びましょう。

アレルギーを確認する

アレルギーを持っている方は、備蓄している非常食を自分が食べられるかどうか確認が必要です。災害時、誤って口にするとアナフィラキシーショックで倒れて意識を失う可能性もあります。被災直後は病院も正常に稼働しておらず、また負傷者が多く来院するため、治療が遅れる場合が多いです。非常食を選ぶ場合はアレルギーには充分注意する必要あります。

普段食べている物が安心

水や非常食はできる限り日常で飲食しているものが望ましいです。災害時は普段しない行動がとりづらい中、いつもの食材であれば、保管場所も調理方法も迷わずに対応することができます。また、普段から食べているため、賞味期限が切れることもありません。さらに、普段と同じものを食べるというのは、メンタルを安定させる効果もあるので、被災時の不安定な心を落ち着かせてくれるでしょう。

非常食のメーカー比較

尾西食品アイリスフーズセイエンタプライズホリカフーズ
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品名尾西の五目ごはんアルファ米五目御飯洋風とり雑炊ボックスカレー
調理方法水 or お湯を注ぐ水 or お湯を注ぐ水 or お湯を注ぐ発熱材
賞味期限5年5年25年5年6か月
内容量100g100g100g380g
こんぴらや杉田エース杉田エーステーブルストック
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品名揚げ入さぬきうどんお餅のちからうどんPASTAボロネーゼほうとう
調理方法湯煎お湯を注ぐ湯煎 or 電子レンジ湯煎
賞味期限5年3年3年5年
内容量370g77.8g200g340g
アルファフーズ杉田エースアイリスフーズアルファフーズ
写真
品名さば味噌煮おでん肉じゃが筑前煮
調理方法湯煎 or 電子レンジ湯煎 or 電子レンジ湯煎 or 電子レンジ湯煎 or 電子レンジ
賞味期限5年3年5年5年
内容量150g330g220g90g
東ハトブルボン杉田エースユニーク総合防災
写真
品名ハーベスト保存缶ミルクビスケット黒みつきなこ餅もち6年抹茶あんこ
調理方法なしなし水を注ぐ水を注ぐ
賞味期限5年5年3年6.5年
内容量88g75g148g424g

水と非常食の口コミ

良い口コミ

アルファ化米の五目御飯を備蓄してます。非常食でも普段のごはんと変わらず、とてもおいしく食べられました。賞味期限は5年と非常に長く、切れる心配がないので、安心です。ローリングストックしているので、賞味期限が迫っているものから順番に食べています。

非常食として、肉じゃがのパウチパックを購入しました。調理方法はレンジで温めるだけと非常に簡単で、災害時にも困らなそうです。袋が自立するので、お皿不要で食べられます。食べたあとは、そのままごみ箱に捨てるだけなので、余計な片付けもいらないので、楽ちんです。試しに食べてみたら、甘めの味付けでとてもおいしかったです。

悪い口コミ

アルファ化米を購入して食べましたが、味が薄く、あまりおいしくなかったです。通常のレトルト商品に比べて、価格が高い為、普段の食事には使えないなと感じました。

パウチパックの肉じゃがを購入しました。不満点として、量に比べて価格が高かったです。また、味に関しても、少し薄くてあまり美味しくありませんでした。特に、お肉はいかにもレトルトな感じがして、再購入は控えたいと感じました。

水と非常食以外に備蓄が必要な防災グッズとは

水・非常食以外にも、地震対策として必要な防災グッズはたくさんあります。ここでは、その一部を紹介します。

【暗闇の恐怖から解放】明かり・懐中電灯

大地震が発生すると、停電になることが少なくありません。そのような時にまず優先すべきことは、明かりを確保することです。家具やガラスが破損している状況で暗闇のまま行動すれば、行動範囲が制限されるだけでなく、ケガを負う危険性も高まります。

さらに、明かりをともすことは安心感をもたらし、心の安定にもつながります。特に家族と一緒に暮らしている場合は、互いの顔が見えることで、より大きな安心感を得られるでしょう。

【衛生と尊厳を守る】携帯トイレ

意外と見落としがちなのがトイレの問題です。地震によって断水が起こると、排泄物を流せなくなり、衛生環境が悪化してしまいます。

人は1日に平均3~5回ほどトイレを利用します。つまり、4人家族であれば1日で約20回分となります。そのため、必要な回数分の携帯トイレを備蓄しておくことを強くおすすめします。

【孤独を防ぐ情報網】防災ラジオ

防災ラジオは、災害時の情報収集に欠かせない防災グッズです。
一見「スマホがあれば十分」と思われがちですが、地震発生直後は通信の混雑や電波の乱れによって、スマホの回線が極端に遅くなり、連絡が取れなかったり防災情報を入手できなかったりすることがあります。

その点、防災ラジオはスマホとは異なる電波を利用するため、通信障害の影響を受けにくく、確実に情報を得ることができます。さらに、乾電池や手回し充電に対応している機種も多いため、停電時でも活躍してくれる心強いアイテムです。

【エネルギー源の確保】電池・カセットガス

停電時には電気が使えなくなるため、電池やカセットガスは貴重なエネルギー源となります。たとえば普段なら電気ケトルでお湯を沸かしますが、停電時は使用できません。しかし、カセットガスがあればガスコンロを使ってお湯を沸かすことができます。

また、扇風機やヒーターなどの家電製品も、電気がなければ動きませんが、乾電池を利用できるタイプであれば体温調節に役立ちます。このように、電池やカセットガスは停電時に生活を支えてくれる心強いアイテムです。

【現代のライフライン】ポータブル電源

ポータブル電源は、かつて存在しなかった“防災の常識を変えるアイテム”です。停電時でも複数の家電を同時に使用でき、非常に心強い存在となります。

たとえば、消費電力の少ないスマホであれば、繰り返し充電することが可能です。一方で、冷蔵庫やエアコンなど大きな電力を必要とする家電は、使用できる時間に限りがあるため注意が必要です。

災害時には「どの機器に電気を使うか」を見極め、優先順位をつけて利用することが大切です。

【全てを運ぶための】防災かばん

防災かばんとは、防災グッズをひとつにまとめて収納したものです。これを準備しておけば、避難時に迷わず手に取り、そのまま外へ持ち出すことができます。

また、在宅避難の場合でも、防災グッズの保管場所に迷うことなく、すぐに取り出して使えるのが大きな利点です。さらに、防災かばんの中身は定期的に点検し、内容がひと目でわかるように整理し、少し余裕を持たせて保管することが大切です。

まとめ

今回は、水と非常食について解説しました。地震発生時、コンビニやスーパーから水や食料品が消えて、入手することが非常に困難になります。ライフラインが断絶されているこの状況の中で、生活をするためには、水と非常食が必要不可欠なのです。もし、飲まず食わずの状況が続いてしまうと、脳のエネルギー不足により、冷静な判断ができなくなったり、免疫力が落ちて、風邪や感染症になる可能性もあります。メンタルが不安定になり、避難への最適な行動がとれなくなってしまいます。そのような状況を避けるために、水・非常食の備蓄を進めてみられてはいかがでしょうか。水は1日3L、食料品は1日2000kcalを目安に備蓄すると、災害時も安心して過ごすことができるでしょう。

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