断水時の意外な落とし穴?|【携帯トイレ】は防災グッズの必需品

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「地震発生時、断水した場合はトイレってどうすれば良いの?」
「携帯トイレの備蓄を怠ると、どのような問題が発生するの?」
「トイレを我慢し続けると、体にどんな不調が出るの?」

地震発生時、携帯トイレの備蓄はある意味、食事よりも大切かもしれません。食事はある程度我慢が効きますが、トイレを我慢することはできないからです。それでも無理に我慢をすると、様々な体の不調が発生します。被災後の極限状態の中、体調不良に悩まされるのは、非常にストレスがかかります。そのような状況を回避するために携帯トイレは必ず必要な防災グッズになります。

この記事では、携帯トイレの重要性、トイレを我慢したときに発生するデメリット、携帯トイレの使い方やメーカー比較、口コミを含めた内容を丁寧に解説します。読み終わる頃には、携帯トイレを理解して、備蓄の為に一歩踏み出しているはずです。

この記事はこんな方にオススメ

●断水時のトイレ対策をしたいと考えている方
●携帯トイレについて詳しく知りたい方
●断水時の屋外トイレの状況を知りたい方
●トイレを我慢することで発生するデメリットを知りたい方

なぜ携帯トイレの備蓄が必要なのか

携帯トイレの備蓄が必要な理由

●トイレは我慢することができない
●マンションの場合、停電でもトイレが使えなくなる?
●避難所に仮設トイレが3日以内にいきわたった自治体は、全体のわずか34%
●屋外のトイレ環境は悲惨な状況、感染症・害虫・悪臭に注意

トイレは我慢することができない

地震発生時、排水管や下水道管の破裂により、トイレを使えない可能性があります。今まで当たり前のように使っていたトイレが急に使えなくなると、人間にとって大きなストレスになります。かといってトイレを我慢し続けることはできません。2016年の熊本地震被災者へのアンケート結果で、地震発生直後の6時間で、トイレに行きたくなった人の割合は約73%という結果が出ております。トイレは、私たちが生きていくうえで、最も重要な行為だということです。

そんな状況で必要になるのが、携帯トイレです。たとえトイレが破損していたとしても、携帯トイレがあれば、用を足すことができます。逆に、携帯トイレの備蓄を怠ると、トイレを流さないまま使用し続けることになりますので、劣悪な環境で過ごさなければならなくなるのです。

マンションの場合、停電でもトイレが使えなくなる?

マンションにお住まいの方は、停電でもトイレが使えなくなる場合があります。マンションの汚水は1階や地下で汚水槽に貯められます。その後、排水ポンプを使って公共の下水管へ流されますが、停電になると、この排水ポンプが使えなくなります。その状態で、各階の住民がトイレを流すと、汚水が溜まり続け、下層に住んでいる方のトイレから汚水が逆流してあふれ出す現象が発生します。そのため、地震が発生した際は、管理会社の承認を得る前にトイレを使うことができないのです。

避難所に仮設トイレが3日以内にいきわたった自治体は、全体のわずか34%

被災地の避難所には仮設トイレが設置されます。避難者は、その仮設トイレを利用するが、必ずしもすべての避難所に設置されるわけではないです。2011年東日本大震災で開設した避難所で、仮設トイレの設置が3日以内にいきわたった自治体は、わずか34%と少ない状況でした。一か月以上たっても仮設トイレが設置されない自治体もあるため、避難所を頼る場合にも、携帯トイレを持参することをオススメします。

屋外のトイレ環境は悲惨な状況、感染症・害虫・悪臭に注意

避難所や公園などの、屋外にあるトイレは、安心して使用することはできません。断水の影響で、不特定多数の人が、用を足した後に排水しないまま放置している為、劣悪な環境になっていることが多いです。また、排泄物の細菌などが充満している為、感染症のリスクがあります。また、悪臭につられて害虫も集まってきますので、屋外トイレの使用は控えて、できる限り携帯トイレを使用するようにしましょう。

トイレの我慢で発生するデメリット

トイレを我慢しない方が良い理由とは

●食事・水分補給はしっかりすること
●災害関連死って何?直接死よりも怖い危険とは

食事・水分補給はしっかりすること

トイレを我慢する為、食事や水分補給を控える方がいます。ですが、飲食を我慢することは、体の不調につながります。体にエネルギーが補給されない為、免疫力が低下して風邪や感染症にかかりやすくなります。また、水分補給を控えると、体内の水分量が減少し、血栓ができやすくなり、エコノミークラス症候群になる危険性があります。このように、食事や水分補給を控えると、様々な体の不調が発生しますので、必ず我慢せずにとるようにしましょう。

災害関連死って何?直接死よりも怖い危険とは

災害関連死という言葉をご存じでしょうか?地震発生時に、地震・火災・土砂・洪水等、直接的な被害ではなく、その他の原因で死ぬことを災害関連死と言います。特に多いのが、被災後のストレスが原因で発生する心疾患や、避難所の不衛生な環境が及ぼす感染症や肺炎等が挙げられます。回避するためには、被災後の避難環境を整えることが必要になります。食事や水分補給、トイレや睡眠等、あらかじめ対策をすることによって、避難生活を少しでも快適にして災害関連死を防ぐ努力が必要です。

災害時に活躍する携帯トイレとは

携帯トイレとは、地震や台風等、何らかの理由でトイレが使用できなくなった場合に使用する、簡易的なトイレになります。携帯トイレも、様々な種類があり、大きく分けると以下の3つになります。

携帯トイレの種類3選

●便器にかぶせて使う
●片手で持って使う
●簡易便器をつくる

便器にかぶせて使う

洋式便器にかぶせて使用するタイプです。地震が発生した際、便器の破損は免れたが、断水が発生してしまった場合に使用可能です。自宅のトイレでそのまま使用できますので、用を足すときに個室といったプライベート空間が確保されており、安心することができます。

使い方は、まずはゴミ袋等を便器にかぶせて、その上に、携帯トイレの袋をかぶせます。その中に用を足し、付属の凝固剤を振りかけて、排泄物を固めます。その後、袋を縛ってそのまま処分するといった形になります。とても簡単なので、一番オーソドックスな携帯トイレです。

片手で持って使う

凝固剤が入っている袋を、片手で持って使用するタイプです。地震の発生で、便器自体が破損した場合でも使用できる携帯トイレになります。一番シンプルで使用方法に困ることはありませんが、片手で袋を持たなければならない為、子供や女性、高齢者の方には、使いづらい側面もあります。

簡易便器をつくる

簡易便器を作成して、使用するタイプです。地震の発生で便器自体が破損した場合でも使用可能です。主に段ボールやプラスチックを組み立てて、BOXの形にした便器を作成し、座って用を足します。便器の中に、凝固剤の入った袋を設置しますので、使用後は、口を縛って捨てるだけとなります。組み立てた簡易便器は破損しない限りは、継続して使用することができます。

携帯トイレのメーカー比較

PYKES PEAKトイレの女神W STYLEstoole
写真
使用回数120回100回50回120回
保存期間15年15年15年15年
凝固剤 吸収量500ml500ml500ml400ml
凝固袋 素材アルミパッケージアルミパッケージアルミパッケージアルミパッケージ
汚物袋 素材ポリエチレンポリエチレン記載なし記載なし
防臭袋なしありありあり
ビニール手袋なしなしありなし
防災士監修なしありありなし
SEIWADreMkerREBUYPROアレックス・サンガ
写真
使用回数3回8個8回分8回分
タイプ凝固剤吸水シート吸水シート凝固剤
サイズ記載なし15×30cm13.5×30cm20.5×20.5cm
吸水量600ml700ml700ml1000ml
密閉式なしなしなしあり
自立式なしなしなしあり
持ち帰り袋ありなしなしあり
防災士監修なしなしありなし
FleekFitBareasアイリスオーヤマSanko
写真
サイズ29×33.5×29cm37×30×30.5cm41×48.5×41.5cm30×31×35cm
素材ポリプロピレンポリプロピレンポリプロピレンPP×段ボール
耐荷重180kg150kg記載なし120kg
ペーパーホルダーなしなしありなし
小物置きありなしなしなし
水洗い×
回数12回12回なしなし
保存期間15年15年なしなし
防災士監修ありありなしなし

携帯トイレの口コミ

良い口コミ

災害用として、便器にかぶせるタイプの携帯トイレを購入しました。120個入りと大容量で4人家族でも数日間使用できます。使用期間は15年とかなり長いので、一度購入するとしばらくは安心できそうです。使い方の説明書が同封されており、使用方法で迷うことはなさそうです。

断水時の備えとして、簡易便器型の携帯トイレを買いました。試しに使用してみましたが、便器の組み立て方がとても簡単で、迷わずに完成させることができました。座った感じも、家の便器の高さに近くて違和感がないです。女性や高齢者も疲れずに座れると感じました。プラスチック製なので、とても頑丈で、踏み台として使用しても問題なかったです。

悪い口コミ

地震対策の備えとして、便器にかぶせる携帯トイレを購入しました。試しに使用してみましたが、排泄物が多かったのか、付属の凝固剤では固まり切らなかったです。袋から漏れ出す事態となりとても大変でした。

災害時の備えとして、簡易便器型の携帯トイレを買いました。組み立ててみたのですが、思ったより頼りなく、少し体重のある人が座ったら、破損してしまうのではないかと感じました。また、普段の便器よりも座る位置が低い為、負担が大きく、女性や高齢者にはしんどいです。

携帯トイレ以外の防災グッズとは

その他の備蓄すべき防災グッズ

●【命の源】非常食・水
【暗闇の恐怖から解放】明かり・懐中電灯

【孤独を防ぐ情報網】防災ラジオ
【エネルギー源の確保】電池・カセットガス
【現代のライフライン】ポータブル電源
【全てを運ぶための】防災かばん

防災グッズの必要性を理解したところで、次に具体的に何を揃えるべきかを見ていきましょう。ここでは、絶対に欠かせない7つのアイテムを、それぞれの必要性や使用シーン、備蓄の目安と共に解説します。

【命の源】非常食・水

非常食や水は人間の命を守るために欠かせない防災グッズになります。被災時には状況が刻一刻と変化し、その都度冷静な判断が求められます。しかし、食事や水分補給を怠ると、判断力が低下し、誤った行動につながる恐れがあります。そのため、必ず事前に備えておく必要があります。

非常食は1日当たり約2000kcal、水は1日あたり約3Lが必要です。最低でも3日分、できれば7日分を準備しておくことが望ましいです。

【暗闇の恐怖から解放】明かり・懐中電灯

大地震が発生すると、停電になることが少なくありません。そのような時にまず優先すべきことは、明かりを確保することです。家具やガラスが破損している状況で暗闇のまま行動すれば、行動範囲が制限されるだけでなく、ケガを負う危険性も高まります。

さらに、明かりをともすことは安心感をもたらし、心の安定にもつながります。特に家族と一緒に暮らしている場合は、互いの顔が見えることで、より大きな安心感を得られるでしょう。

【孤独を防ぐ情報網】防災ラジオ

防災ラジオは、災害時の情報収集に欠かせない防災グッズです。
一見「スマホがあれば十分」と思われがちですが、地震発生直後は通信の混雑や電波の乱れによって、スマホの回線が極端に遅くなり、連絡が取れなかったり防災情報を入手できなかったりすることがあります。

その点、防災ラジオはスマホとは異なる電波を利用するため、通信障害の影響を受けにくく、確実に情報を得ることができます。さらに、乾電池や手回し充電に対応している機種も多いため、停電時でも活躍してくれる心強いアイテムです。

【エネルギー源の確保】電池・カセットガス

停電時には電気が使えなくなるため、電池やカセットガスは貴重なエネルギー源となります。たとえば普段なら電気ケトルでお湯を沸かしますが、停電時は使用できません。しかし、カセットガスがあればガスコンロを使ってお湯を沸かすことができます。

また、扇風機やヒーターなどの家電製品も、電気がなければ動きませんが、乾電池を利用できるタイプであれば体温調節に役立ちます。このように、電池やカセットガスは停電時に生活を支えてくれる心強いアイテムです。

【現代のライフライン】ポータブル電源

ポータブル電源は、かつて存在しなかった“防災の常識を変えるアイテム”です。停電時でも複数の家電を同時に使用でき、非常に心強い存在となります。

たとえば、消費電力の少ないスマホであれば、繰り返し充電することが可能です。一方で、冷蔵庫やエアコンなど大きな電力を必要とする家電は、使用できる時間に限りがあるため注意が必要です。

災害時には「どの機器に電気を使うか」を見極め、優先順位をつけて利用することが大切です。

【全てを運ぶための】防災かばん

防災かばんとは、防災グッズをひとつにまとめて収納したものです。これを準備しておけば、避難時に迷わず手に取り、そのまま外へ持ち出すことができます。

また、在宅避難の場合でも、防災グッズの保管場所に迷うことなく、すぐに取り出して使えるのが大きな利点です。さらに、防災かばんの中身は定期的に点検し、内容がひと目でわかるように整理し、少し余裕を持たせて保管することが大切です。

まとめ

今回は、携帯トイレについて解説しました。地震発生の際、携帯トイレの重要性と備蓄を怠った場合に発生する問題を説明しました。避難所や屋外のトイレは、断水と避難者の拡大により、劣悪な環境となります。感染症や悪臭、害虫などの問題が発生し、安心して使用することはできません。自宅避難の場合でも、携帯トイレがなければ、いずれ同じ環境へと変化するでしょう。そのような状況を回避するため、携帯トイレの備蓄が必要になります。トイレは、人間の尊厳を保つ場所でもあります。少しでも快適な避難を望む方は、携帯トイレの備蓄を進めてみてはいかがでしょうか。

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