停電時の【明かりの確保】は精神の安定を促す?|不安を解消する便利グッズとは

地震対策×防災対策

「地震の時の停電対策って何をすれば良いの?」
「停電時に使える照明器具ってどんなものをあるの?」
「停電時に明かりがないとどんな問題が発生するの?」

大地震発生時には、必ずと言って良いほど停電が発生しています。震災で大きな被害を受け、真っ暗闇の状況の中、明かりがなければ何もすることができません。ただ立ち尽くすしかできないといった状況にならない為には、明かりの確保はとても重要な対策になります。

この記事では、明かりの重要性から照明器具の紹介迄、メーカー比較や口コミを含め、徹底解説をします。読み終えるころには、照明器具の大切さ、選び方が理解でき、すぐに行動できるようになっているはずです。

この記事はこんな方にオススメ

●停電対策を何からすれば良いかわからない方
●災害用の照明器具の選び方がわからない方
●明かりの重要性を深く理解したい方

地震発生時は停電する確率が高い?明かりの備えが必要な理由とは

明かりの備えが必要な理由とは

●地震発生時の停電対策は必須
●停電中はすべての行動が遅れる
●心の安定には明かりが必要

地震発生時の停電対策は必須

南海トラフ地震や首都直下型地震などの大地震発生時には、停電する可能性が非常に高いです。今までの地震を振り返ってみると、2011年の東日本大震災では、466万戸、2016年の熊本地震では、47.7万戸の世帯が停電しています。停電が発生すると、現状確認や避難行動の遅れが発生し、最適な行動がとれなくなってしまいます。

停電中はすべての行動が遅れる

地震発生時は、迅速な状況確認と最適な行動が求められますが、停電が発生すると、その全ての行動が大幅に遅れる原因となります。真っ暗な状況の中で、家族の安否や被害状況の確認、避難経路の確保や破損品の片付け等をしなければなりません。視界が奪われた状況では、迅速な行動は困難であり、満足にすることもで着ないのです。

心の安定には明かりが必要

停電で部屋の中が暗い状況が続くと、ネガティブ思考になってしまいます。「大きな余震が発生するのだろうか」「家の中の食料で生活できるだろうか」「普段通りの生活に戻れないのではないだろうか」と後ろ向きの思考が発生してしまいます。ですが、明るく照らす一つのライトがあれば、心も前向きになり、次への一歩を踏み出せます。また、家族の顔を見ることができるため、心の安定を得ることができるのです。

使用シーンに合わせた明かりを紹介

シーン別照明器具を紹介

●【懐中電灯】で移動時の明かり確保に
●【ランタン】で広範囲を優しく照らす
●【ヘッドライト・ネックライト】で両手が自由になる
●【コンセント接続式ライト】で日常でも緊急時でも対応

【懐中電灯】で移動時の明かり確保に

懐中電灯は移動する際の、明かりの確保に使用します。棒状や取っ手付きなど、手に持ちやすい形状でが多く、室内の被害状況の確認や、避難行動時に役立ちます。夕方から夜間にかけての被災時には必ず必要になります。睡眠中の被災時に、起きてすぐ行動できるよう、枕元に一つ設置するようにしましょう。懐中電灯は、遠くをスポット的に照射するのは得意ですが、近くを広範囲に照らすには不向きです。その場合は、懐中電灯ではなく、ランタンを使用するようにしましょう。

【ランタン】で広範囲を優しく照らす

ランタンは近い範囲をぼんやり広く照らせます。360°にライトが当たり、広範囲に照らせる為、在宅避難時のリビングや避難所などで大変重宝します。多くの場合、上部に引っ掛けるフックが付属しているので、高い場所に引っ掛けて使用すると、より広範囲に照らすことも可能です。なお、遠くを照らしたり、局所的な照射を望む場合は、懐中電灯が向いているでしょう。

【ヘッドライト・ネックライト】で両手が自由になる

ヘッドライトは頭に装着するライトになります。近い場所から遠い場所まで、光の強さを調節できる為、被災時は様々な場所で活躍できます。また、最大の特徴は、両手が自由になることです。被災直後は、足場の悪い場所を進まなければならない為、両手を使える方がスムーズに移動が可能です。また、破損物を片付けたり、ごはんの用意をしたりする作業も楽に行えます。頭につけることに抵抗がある方は、首につけるネックライトで代用が可能ですので、ぜひ準備しましょう。

【コンセント接続式ライト】で日常でも緊急時でも対応

コンセントに常時接続して、いざというときに明かりの確保ができる商品があります。コンセントから抜き差しする必要がなく、差しっぱなしの放置で問題ない為、その手軽さから人気の高まっている商品です。停電の際は、勝手にライトが点灯する仕組みとなっており、被災時もその明かりを頼りに行動することができます。常に充電している為、使用時に光らないという心配もありませんので、廊下や寝室などに設置することをオススメします。

明かりの備蓄の注意点

明かりの備蓄の注意

●枕元にライトを一つ設置する
●照明は複数の種類を準備する
●定期的なメンテナンスを実施する

枕元にライトを一つ設置する

就寝中、地震の揺れで目が覚めた場合、あたりは真っ暗です。すぐに避難行動をとる必要がありますが、ガラスの破片が散乱したり、家具が転倒している中、手探りで部屋の中を移動するのは、非常に危険です。そのため、枕元にライトを一つ設置しておくことが重要です。被災直後でも、現状を目で見て判断することができるため、避難行動の一歩を早く踏み出すことができるのです。設置する明かりは、懐中電灯をオススメします。持ち運びが簡単で、かつピンポイントで照らすことができるため、現状把握に向いている照明になります。

照明は複数の種類を準備する

災害時に使用する照明には、様々な特徴があり、その場面によって向き不向きがあります。そのため、状況に合った照明を使用することが重要です。例えば、懐中電灯。遠くのものをピンポイントで照射することは得意ですが、あたりを広範囲に照らすことは不得意になります。そのため、在宅避難時にリビングでの明かりの確保には不向きであり、ランタンを使用する方が良いでしょう。一つの照明で全てを賄おうとすると、適さない場面が発生するため、複数個の照明を準備することをオススメします。

定期的なメンテナンスを実施する

照明器具はいざというときに使用できるように、メンテナンスを実施しましょう。電池の有無や破損していないかどうか、実際に動かしてみて使用できるかどうか確認が必要です。また、実際に使い方を理解しているかどうか改めて試してみてください。たまにしか使用しないと、使い方を忘れる場合もありますので、注意してください。

照明器具のメーカー比較

パナソニックJimoioyLepro東芝
写真
連続点灯時間132時間不明240時間20時間
明るさ30ルーメン20ルーメン1000ルーメン200ルーメン
防水機能×
充電方法単1×2本手回し&ソーラー単1×3本単3×3本
THOVASトップランドTeboolパナソニック
写真
連続点灯時間9時間60時間30時間不明
明るさ不明不明1000ルーメン不明
防水機能××
充電方法コンセント接続コンセント接続USB充電ボタン電池CR2×2個

照明器具の口コミ

良い口コミ

防災用に懐中電灯を購入しました。シンプルな作りでとても使いやすいです。照明も明るく、遠くの場所までよく見えます。思ったより、広範囲を照らすことができる為、ランタンの代わりとしても使えそうです。乾電池式で充電を気にせず使えます。付属の乾電池は有名メーカーの長寿命モデルだったので、いざというときにも安心して使用できます。

停電対策として、乾電池式ランタンを購入しました。とにかく明るいです。懐中電灯では代用できないなと感じました。暖色や昼光色等、照らし方の変更もでき、使用シーンに合わせた使い方もできます。見た目もスリムで収納時も邪魔にならないです。フック付きなので、引っ掛けて照らすと、照明器具の代わりになります。軽くてコンパクトで持ち運びしやすいので、お気に入りのランタンです。

悪い口コミ

停電対策として、懐中電灯を購入しました。本体自体が少し重くて、成人男性なら良いですが、女性や子供が長時間持つには疲れそうです。持ち手の部分にグリップがなく、滑り落ちそうになります。光量も弱く、室内なら良いですが、屋外での使用には不足を感じます。

防災・キャンプの目的で電池式のランタンを購入しました。とても明るいのですが、正直明るすぎます。少し落ち着いた光が欲しい時には不向きです。電池蓋を閉めるとき、かなり力が必要です。女性や子供には難しいかもしれません。明るい分電池の消耗は激しいです。

明かりの確保以外に必要な防災グッズとは

水・非常食以外にも、地震対策として必要な防災グッズはたくさんあります。ここでは、その一部を紹介します。

その他の防災グッズとは

【命の源】非常食・水
【衛生と尊厳を守る】携帯トイレ
【孤独を防ぐ情報網】防災ラジオ

【エネルギー源の確保】電池・カセットガス
【現代のライフライン】ポータブル電源
【全てを運ぶための】防災かばん

【命の源】非常食・水

非常食や水は人間の命を守るために欠かせない防災グッズになります。被災時には状況が刻一刻と変化し、その都度冷静な判断が求められます。しかし、食事や水分補給を怠ると、判断力が低下し、誤った行動につながる恐れがあります。そのため、必ず事前に備えておく必要があります。

非常食は1日当たり約2000kcal、水は1日あたり約3Lが必要です。最低でも3日分、できれば7日分を準備しておくことが望ましいです。

【衛生と尊厳を守る】携帯トイレ

意外と見落としがちなのがトイレの問題です。地震によって断水が起こると、排泄物を流せなくなり、衛生環境が悪化してしまいます。

人は1日に平均3~5回ほどトイレを利用します。つまり、4人家族であれば1日で約20回分となります。そのため、必要な回数分の携帯トイレを備蓄しておくことを強くおすすめします。

【孤独を防ぐ情報網】防災ラジオ

防災ラジオは、災害時の情報収集に欠かせない防災グッズです。
一見「スマホがあれば十分」と思われがちですが、地震発生直後は通信の混雑や電波の乱れによって、スマホの回線が極端に遅くなり、連絡が取れなかったり防災情報を入手できなかったりすることがあります。

その点、防災ラジオはスマホとは異なる電波を利用するため、通信障害の影響を受けにくく、確実に情報を得ることができます。さらに、乾電池や手回し充電に対応している機種も多いため、停電時でも活躍してくれる心強いアイテムです。

【エネルギー源の確保】電池・カセットガス

停電時には電気が使えなくなるため、電池やカセットガスは貴重なエネルギー源となります。たとえば普段なら電気ケトルでお湯を沸かしますが、停電時は使用できません。しかし、カセットガスがあればガスコンロを使ってお湯を沸かすことができます。

また、扇風機やヒーターなどの家電製品も、電気がなければ動きませんが、乾電池を利用できるタイプであれば体温調節に役立ちます。このように、電池やカセットガスは停電時に生活を支えてくれる心強いアイテムです。

【現代のライフライン】ポータブル電源

ポータブル電源は、かつて存在しなかった“防災の常識を変えるアイテム”です。停電時でも複数の家電を同時に使用でき、非常に心強い存在となります。

たとえば、消費電力の少ないスマホであれば、繰り返し充電することが可能です。一方で、冷蔵庫やエアコンなど大きな電力を必要とする家電は、使用できる時間に限りがあるため注意が必要です。

災害時には「どの機器に電気を使うか」を見極め、優先順位をつけて利用することが大切です。

【全てを運ぶための】防災かばん

防災かばんとは、防災グッズをひとつにまとめて収納したものです。これを準備しておけば、避難時に迷わず手に取り、そのまま外へ持ち出すことができます。

また、在宅避難の場合でも、防災グッズの保管場所に迷うことなく、すぐに取り出して使えるのが大きな利点です。さらに、防災かばんの中身は定期的に点検し、内容がひと目でわかるように整理し、少し余裕を持たせて保管することが大切です。

まとめ

今回は、停電時の明かりの確保について解説しました。地震発生時、停電が発生する可能性が高く、停電中は現状確認や避難など、全ての行動が遅れます。また、自宅避難の場合、地震の揺れで破損した家具やガラスなどの片付けが必要ですが、明かりがないと足を怪我する可能性もあります。明かりは、被災後に不安定になった心を安定させる効果があります。家族の顔が見えるだけで、ポジティブな気分になります。懐中電灯やランタンなどの明かりの確保で、万が一に備えてみてはいかがでしょうか。

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