「停電対策として乾電池を備蓄したいけど、どの電池が良いの?」
「乾電池はどれぐらいの量が必要なの?」
「乾電池の備蓄をしないと、どうなるの?」
地震で発生する停電で、私たちは不自由な生活を強いられます。今まで当たり前に使っていた、電気機器が全て使用できなくなり、生活の質を極端に落としてしまうのです。明かりもなく真っ暗な状況から、適切な現状確認や避難行動をとることができるでしょうか。
この記事では、乾電池の備蓄について解説します。なぜ乾電池の備蓄が必要なのか?どれぐらいの備蓄量が必要なのか?メーカー比較や口コミを交えながら、最適な乾電池の備蓄方法を解説します。読み終えるころには、乾電池の備蓄に向け、一歩踏み出しているでしょう。
●停電対策として、乾電池の備蓄を始めたい方
●乾電池の選び方や備蓄量がわからない方
●乾電池の保管方法や注意すべきポイントを知りたい方
なぜ乾電池が必要なのか?

●地震対策で乾電池の備蓄が必要な理由とは
●停電時に乾電池の備蓄がない場合、とても不自由な生活を強いられる
●乾電池の必要な備蓄量とは
地震対策で乾電池の備蓄が必要な理由とは
大地震が発生すると、停電になる可能性が高い為、乾電池の備蓄が重要となります。2011年の東日本大震災発生時、停電に見舞われた住宅は、466万戸です。また、2016年の北海道担振地震の時には、295万戸の住宅が停電の被害に会い、完全復旧までに1週間以上要したというデータもあります。このように、地震と停電は切っても切れない関係となっており、地震対策には、乾電池の備蓄が必要不可欠になります。
停電時に乾電池の備蓄がない場合、とても不自由な生活を強いられる
停電発生時、乾電池の備蓄を怠ると、とても不自由な生活を強いられることになります。例えば、明かりの確保ができなくなります。夜になると、明かりを灯すための電気がない為、真っ暗闇の中で生活をしなければなりません。スマホのライトで照らすことも可能ですが、いずれは充電が切れてしまいます。
被災直後は被害状況や家族の安否を確認する必要がありますが、夜に停電が発生すると暗くて何も見えないため、現状確認や避難行動が遅れてしまいます。その他にも、食事の調理や暖房器具など、普段当たり前に使っていたものが、使えず不自由な生活となります。このような状況を防ぐため、乾電池の備蓄が必要になります。
乾電池の必要な備蓄量とは
では、乾電池の備蓄量はどれほど必要なのでしょうか。電池のトップメーカーであるパナソニックが大人1日の電池の備蓄量を試算しています。大人一人に必要な乾電池の本数は17本となります。明かりや食事の調理に5本、情報収集や家族の安否確認に必要となるスマホの充電に12本使用する計算となります。あくまで、目安なので、ご家庭の機器に合わせた本数の備蓄が必要になります。また、使用する電池の大きさにも注意してください。単1形が何本、単2形が何本という形で、合計本数が必要な備蓄本数になれば良いです。
乾電池でできることとは

●明かりの確保で迅速な現状把握
●温かい調理で不安な心も安定
●体温管理で快適な生活を
●スマホの充電は避難生活の生命線
明かりの確保で迅速な現状把握
乾電池でできる一番重要なことは、明かりを確保することになります。被災が夜の場合は特に重要です。被害状況の確認や家族の安否確認を迅速におこなうためには、懐中電灯やランタンなどの明かりの確保が必要になります。また、食事やトイレ等、普段当たり前におこなう生活の中でも明かりの確保は必要不可欠です。さらに、緊迫した状況の中、明かりで家族全員の顔を見ることで不安定な心を安定させる効果もあります。
温かい調理で不安な心も安定
乾電池があるとお湯を沸かすことができる為、温かい食事をとることができます。温かい食事は、体温を適正に維持することができ、体調を良好に保ちます。また、心を安定させる効果もありますので、被災時であっても、家族で顔を見合わせながら、食卓を囲むことが大事になっています。
体温管理で快適な生活を
地震はいつ発生するかわかりません。暑い日差しが続く真夏や、雪の吹雪く冬に被災する可能性もあります。停電で電気が使用できなくなると、冷房や暖房機器が使用できなくなります。体温は適正を維持できなくなり、体調不良が発生する可能性もあります。乾電池があれば、扇風機や小型のヒーターで体温調節することが可能です。緊張状態の中で、気温に対する不安を抱え続けることは、非常に大きなストレスになる為、電池の備蓄は必要になります。
スマホの充電は避難生活の生命線
スマホは、災害時の情報収集ツールとして、非常に活躍します。災害アプリやニュースサイトで災害状況の確認ができますので、スマホの充電には特に気を遣う必要があります。停電になると、スマホの充電ができなくなりますが、乾電池があると、スマホ充電が可能です。乾電池を使用するスマホ充電器がありますので、備蓄する防災グッズとして、ぜひ取り入れて頂きたいです。
乾電池の選び方

●マンガン電池とアルカリ電池の違いとは?
●消費期限の確認
●液漏れ防止仕様
マンガン電池とアルカリ電池の違いとは?
まず、結論からお伝えしますが、防災備蓄に向いているのは、アルカリ電池になります。マンガン電池は、小さな電量で常時動いているものに使用するのに効果的な電池になります。また、寿命がアルカリ電池より短いので、防災のような緊急時にしか使用しない機器に対しては、電力が強く、寿命が長持ちするアルカリ電池が向いています。
消費期限の確認
電池には消費期限が設定されています。各メーカーによって寿命の長さは様々ですが、アルカリ電池の寿命は5年~10年で設定されていることが多いです。防災用として、オススメの電池はパナソニックのEVOLUTAです。寿命が10年と非常に長い為、防災用として備蓄するのであれば、ピッタリの電池と言えるでしょう。
液漏れ防止仕様
電池の種類によっては、液漏れ防止の加工が施されているものがあります。乾電池の液漏れとは、中に入っている銀液が乾電池の外に流れ出てしまう現象です。当然、その乾電池は使用できなくなります。また、出てきた銀液は人間が触れると、やけどの原因になったりもしますので、取り扱いには気をつけましょう。パナソニックのEVOLUTAは液漏れ防止加工の乾電池です。
乾電池の備蓄するうえでの注意点

●備蓄量を実際の機器を見て算出する
●高温多湿での保管を避ける
●電極部分が触れないように気を付ける
備蓄量を実際の機器を見て算出する
乾電池の備蓄量は、1人当たり1日17本が目安となります。ですが、これは あくまで電池全体の本数であり、乾電池にはそれぞれ大きさがありますので、機器に使用できる乾電池の大きさで揃えなければなりません。単3形や単4形で使用する機器が多いと思いますが、懐中電灯では、単1形で使用するものも珍しくありません。もし不安であれば、乾電池のアダプターの購入をオススメします。単3形電池を単1形電池として使用できる優れものになりますので、ぜひご確認下さい。
高温多湿での保管を避ける
乾電池は高温多湿に弱いので、保管場所には注意が必要です。乾電池には放電と言って、何も使用していなくても、少量づつ電力が抜けていく仕組みがありますが、この現象は保管場所の温度に比例します。そのため、できる限り涼しい場所で保管することが重要です。一方、冷蔵庫で保管する方もいらっしゃいますが、こちらもオススメしません。冷蔵庫から取り出したときに水滴がついて、錆が発生する可能性があります。錆は液漏れする原因となりますので、常温の涼しい場所で保管をお願いします。
電極部分が触れないように気を付ける
電池を保管しているときに、プラス極とマイナス極が触れると、過放電となったり、ショートして発熱や破損の原因になったりしますので、注意が必要です。回避する方法は、プラスとマイナスをセロハンテープを巻きつけて、接触しないようにするか、購入時のプラフィルムをはがさずに保管する方法があります。いずれにしても、プラス極とマイナス極の保護に注意してください。
乾電池のメーカー比較

| パナソニック | 東芝 | amazon | 防災シリーズ | |
|---|---|---|---|---|
| 写真 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| 保存期間 | 10年 | 10年 | 10年 | 10年 |
| 液漏れ防止加工 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
乾電池の口コミ

良い口コミ

防災の備蓄用として、乾電池を購入しました。パナソニックのEVOLUTAの単3形乾電池です。防災用として、長寿命の10年というところに惹かれました。いつ起こるかわからない地震に備えるためにできるだけ、保管期間の長いものを探していたので、とてもよかったです。

停電対策として、乾電池の備蓄を始めました。東芝のアルカリ乾電池を購入しました。保存期間10年もさることながら、液漏れ防止の加工が施されているところに魅力を感じました。以前購入した、乾電池は2年ほどで液漏れしてしまったのですが、今回の乾電池は5年以上、液漏れしていないので、とてもよかったです。
悪い口コミ

地震対策として、パナソニックのEVOLUTA乾電池を購入しました。保存期間が10年はうれしいのですが、価格が非常に高く、必要な備蓄量にはかなり高額になってしまいます。もう少し価格が安くなればと思うのですが、、

停電時に使用する乾電池の備蓄を開始。100均で乾電池を大量に購入しました。初めは良かったのですが、半年ほどで、乾電池の一つから液漏れが発生して、一緒に保管していた乾電池がダメになってしまいました。
乾電池以外の備蓄すべき防災グッズとは

●【命の源】非常食・水
●【暗闇の恐怖から解放】明かり・懐中電灯
●【衛生と尊厳を守る】携帯トイレ
●【孤独を防ぐ情報網】防災ラジオ
●【エネルギー源の確保】電池・カセットガス
●【現代のライフライン】ポータブル電源
●【全てを運ぶための】防災かばん
防災グッズの必要性を理解したところで、次に具体的に何を揃えるべきかを見ていきましょう。ここでは、絶対に欠かせない7つのアイテムを、それぞれの必要性や使用シーン、備蓄の目安と共に解説します。
【命の源】非常食・水

非常食や水は人間の命を守るために欠かせない防災グッズになります。被災時には状況が刻一刻と変化し、その都度冷静な判断が求められます。しかし、食事や水分補給を怠ると、判断力が低下し、誤った行動につながる恐れがあります。そのため、必ず事前に備えておく必要があります。
非常食は1日当たり約2000kcal、水は1日あたり約3Lが必要です。最低でも3日分、できれば7日分を準備しておくことが望ましいです。
【暗闇の恐怖から解放】明かり・懐中電灯

大地震が発生すると、停電になることが少なくありません。そのような時にまず優先すべきことは、明かりを確保することです。家具やガラスが破損している状況で暗闇のまま行動すれば、行動範囲が制限されるだけでなく、ケガを負う危険性も高まります。
さらに、明かりをともすことは安心感をもたらし、心の安定にもつながります。特に家族と一緒に暮らしている場合は、互いの顔が見えることで、より大きな安心感を得られるでしょう。
【衛生と尊厳を守る】携帯トイレ

意外と見落としがちなのがトイレの問題です。地震によって断水が起こると、排泄物を流せなくなり、衛生環境が悪化してしまいます。
人は1日に平均3~5回ほどトイレを利用します。つまり、4人家族であれば1日で約20回分となります。そのため、必要な回数分の携帯トイレを備蓄しておくことを強くおすすめします。
【孤独を防ぐ情報網】防災ラジオ

防災ラジオは、災害時の情報収集に欠かせない防災グッズです。
一見「スマホがあれば十分」と思われがちですが、地震発生直後は通信の混雑や電波の乱れによって、スマホの回線が極端に遅くなり、連絡が取れなかったり防災情報を入手できなかったりすることがあります。
その点、防災ラジオはスマホとは異なる電波を利用するため、通信障害の影響を受けにくく、確実に情報を得ることができます。さらに、乾電池や手回し充電に対応している機種も多いため、停電時でも活躍してくれる心強いアイテムです。
【エネルギー源の確保】電池・カセットガス

停電時には電気が使えなくなるため、電池やカセットガスは貴重なエネルギー源となります。たとえば普段なら電気ケトルでお湯を沸かしますが、停電時は使用できません。しかし、カセットガスがあればガスコンロを使ってお湯を沸かすことができます。
また、扇風機やヒーターなどの家電製品も、電気がなければ動きませんが、乾電池を利用できるタイプであれば体温調節に役立ちます。このように、電池やカセットガスは停電時に生活を支えてくれる心強いアイテムです。
【現代のライフライン】ポータブル電源

ポータブル電源は、かつて存在しなかった“防災の常識を変えるアイテム”です。停電時でも複数の家電を同時に使用でき、非常に心強い存在となります。
たとえば、消費電力の少ないスマホであれば、繰り返し充電することが可能です。一方で、冷蔵庫やエアコンなど大きな電力を必要とする家電は、使用できる時間に限りがあるため注意が必要です。
災害時には「どの機器に電気を使うか」を見極め、優先順位をつけて利用することが大切です。
【全てを運ぶための】防災かばん

防災かばんとは、防災グッズをひとつにまとめて収納したものです。これを準備しておけば、避難時に迷わず手に取り、そのまま外へ持ち出すことができます。
また、在宅避難の場合でも、防災グッズの保管場所に迷うことなく、すぐに取り出して使えるのが大きな利点です。さらに、防災かばんの中身は定期的に点検し、内容がひと目でわかるように整理し、少し余裕を持たせて保管することが大切です。
まとめ

今回は乾電池について解説しました。乾電池が必要な理由はやはり停電対策になります。停電で家電用品が使えなくなる中、乾電池で使用できる機器を備えておけば、平常時に近い生活を送ることができます。明かりの確保や調理器具、スマホの充電等、代替が可能になります。
また、安心した備蓄をおこなうためには、保存期間の確認と液漏れをしにくい仕様の乾電池を購入することをオススメします。乾電池の備蓄で、生活の質を落とさない避難が可能になりますので、ぜひご検討ください。





コメント