地震に被災したときの【移動手段】とは?|車や自転車をできるだけ控える理由

地震対策×避難行動

「地震に被災した場合、どうゆう移動手段で避難すればいいの?」
「自転車や車で移動すれば、楽で簡単ではないの?」
「地震発生時、各交通機関は使用できるの?」

地震の屋外避難で、車や自転車での移動を想定している方も多いと思います。地域にもよりますが、今話題となっている、首都直下型地震や南海トラフ地震の時には、車や自転車はあまりお勧めできません。では、どのように移動すれば、一番安全で早く非難をするjしことができるのでしょうか。

今回は、災害時、屋外の移動手段について解説します。自転車や車をあまりオススメしないのには、いくつかの理由があるのです。この記事を読み終えるころには、最適な移動手段により、迅速な避難をすることができるでしょう。

この記事はこんな方にオススメ

●屋外避難時にどのような移動手段が正しいか知りたい方
●車や自転車よりも徒歩が良い理由を知りたい方
●帰宅可能者と帰宅困難者の違いについて知りたい方

最適な避難行動とは?

最適なのは徒歩?自転車・自動車を使えない理由とは

なぜ徒歩が最適なのか

●避難行動に最適なのは徒歩?自転車・自動車を使えない理由とは
●自転車や自動車の乗車時に被災した場合の行動とは

避難行動に最適なのは徒歩?自転車・自動車を使えない理由とは

地震発生直後の避難方法は何が良いでしょうか?できるだけ早く、遠くまで逃げなければならない状況の中で、自転車や自動車を選択しがちですが、実は一番良い避難方法は徒歩になります。地震発生直後は、避難者や帰宅困難者で道路が溢れかえり、自転車や自動車では、うまく移動することができません。これは都心に近いほど顕著になって表れます。

また、全員が自動車での移動を選択すると、道路が避難者の車で溢れかえるため、警察や消防の車が通れなくなり、救助や治療の遅延に繋がってしまいます。これらの理由から、避難は徒歩が良いと考えられています。

出典:消防庁 地震防災マニュアル

自転車や自動車の乗車時に被災した場合の行動とは

自転車や自動車を運転しているときに被災した場合はどのような対応を取れば良いでしょうか?自転車の場合は、乗車を止めて、降りて歩くようにしましょう。また、よっぽど歩道が人であふれかえっているときは、自転車を道脇に止め、施錠をした状態でおいていくことも検討してください。

自動車の運転中であれば、ゆっくり減速して路肩へ駐車するのがベストです。後ろの車に、駐車を知らせるハザードランプを忘れないようにしましょう。車のエンジンを切り、車のキーを一目でわかる場所へ置いて車から降り、徒歩に切り替えましょう。これは、警察や消防などの緊急車が道路を通る場合に、いつでも車を移動できるようにした配慮になります。

地震発生時、公共交通機関を利用していた場合はどうする

地震発生時の公共交通機関について

●バスの場合
●電車の場合
●飛行機の場合

バスの場合

地震発生時に公共交通機関を利用していた場合は、どのような対応が必要でしょうか?例えば、バスに乗車していた場合、緊急地震速報を聞いたら、速やかに近くのつり革や手すりにつかまり、地震の揺れに備えましょう。バスの運転が再開されない場合は、乗員は全てバスから降りる形となりますので、運転手の指示に従って行動しましょう。

電車の場合

電車の場合もバスとほとんど同じ形となります。地震の揺れに備える為、つり革や手すりにつかまり、耐えられる体制を整えましょう。線路の途中であっても、電車はストップします。線路を歩きながら近くの駅を目指しましょう。新幹線の場合は、トンネルの移動が多い為、歩いて避難することは難しいです。警察や消防の救助がありますので、それまでは、新幹線の中に待機しましょう。

飛行機の場合

飛行機の場合、飛行に問題はありませんが、離陸・着陸の際に注意が必要です。離陸の場合は、途中で止まることが多く、そのまま飛行機を降りて徒歩で空港に待機となります。着陸の際は、被災近くの空港から離れて、別の空港まで進路変更を余儀なくされます。

帰宅困難者とは?帰宅可能者との違い

帰宅困難者と帰宅可能者の違いとは

●帰宅困難者と帰宅可能者の違いとは
●帰宅困難者のとるべき行動とは
●帰宅可能者のとるべき行動とは

帰宅困難者と帰宅可能者の違いとは

帰宅困難者と帰宅可能者の違いはどこにあるのでしょうか?帰宅困難者は自宅から10km以上離れた場所を徒歩で帰らなければならない人のことを言います。まずは被災した場所から自宅までどれくらい離れているのか確認して、自分が帰宅困難者なのか、帰宅可能者なのかを判断しましょう。

帰宅困難者のとるべき行動とは

帰宅困難者は、まず今すぐに自宅に帰ることを諦めましょう。その場にとどまり、数日をやり過ごし、インフラが回復してから帰宅することが大事です。帰宅困難者が一斉に移動すると、群衆雪崩が発生する場合があり、とても危険です。また、消防や警察の救助の邪魔をする可能性もあります。帰宅する途中で力尽きて命の危険に見舞われる可能性もありますので、基本的には、避難所で数日生活することを考えましょう。

帰宅可能者のとるべき行動とは

自宅までの距離が10km以内の場合は帰宅可能者となります。ケガや病気で動けない状態でなければ、帰宅しても良いでしょう。ですが、周りに避難者が大勢いた場合や、主要な駅周辺は群衆雪崩が発生する可能性もありますので、注意して行動が必要です。帰宅途中で疲れたり、ケガをしてしまった場合は、一時滞在施設や帰宅支援ステーションをうまく活用し、自宅まで安全に行動しましょう。

一時滞在施設・帰宅支援ステーションを活用しよう

帰宅の際に助けになる施設

●一時滞在施設とは
●帰宅支援ステーションとは

一時滞在施設とは

一時滞在施設とは、帰宅困難者や帰宅する途中の被災者が休憩したり、宿泊したりできる場所になります。避難所とは違い、長期間滞在する場所ではなく、数時間~数日を目安に、休憩を目的に利用することができます。ここでは、食事や水分・毛布などを借りることができるため、一時的に体力を回復させることができます。主に商業施設や駅のホームを活用する場合が多いです。

帰宅支援ステーションとは

帰宅支援ステーションとは、帰宅する途中で休憩所として立ち寄れる場所になります。主にコンビニやガソリンスタンドなどが登録されており、水道水の支給やトイレの貸し出し、休憩スペースを利用することができます。帰宅には、距離によってはかなりの体力を必要としますので、帰宅支援ステーション等の休憩所を利用しながら、少しづつ移動するようにしましょう。

家族の安否確認の方法とは

家族の安否確認に最適

●緊急災害伝言ダイアルとは
●緊急災害伝言版とは
●緊急Wifi ファイブゼロジャパン(00000JAPAN)とは

緊急災害伝言ダイアルとは

緊急災害伝言ダイアルとは、地震でライフラインや回線が使用できなくなった場合でも、家族や友達と連絡を取ることができるサービスです。お互いに音声メッセージを残すことができ、電話がつながらない場合でも、意思の伝達が可能です。電話で171に掛けて頂き、該当の電話番号を入力、その後は音声ガイダンスに従って利用することができます。録音する場合は「1」を相手が録音した音声を聞く場合は「2」を押します。「この避難所にいる」や「待ち合わせ場所はここにしよう」など、安否確認に使用できます。

緊急災害伝言版とは

緊急災害伝言版とは、インターネット上の掲示版を利用して、家族や友達と連絡が取れるサービスになります。使用方法は、まず緊急災害伝言版とネット検索してサイトをクリックします。該当の電話番号を入力して、掲示板にメッセージを書き込むことができます。メッセージを確認する場合も同じ手順です。何度でも書き込むことができ、また今まで記入したメッセージの履歴が残るため、経緯を把握することができます。

緊急Wifi ファイブゼロジャパン(00000JAPAN)とは

ファイブゼロジャパンとは、地震でインターネットがつながらなくなった場合に無料で使用できる緊急Wifiになります。このファイブゼロジャパンは特殊な回線を使用しており、被災時でも比較的繋がりやすいWifiです。パスワードも不要な為、緊急時であれば、いつでもだれでも使用することができます。

その他の避難行動とは

避難行動で把握すべき内容

●二次災害から身を守るには?
●屋外で大きな揺れに襲われたら?
●本当に必要な持ち物は何?
●大切なペットとはどう避難する?
●なぜハザードマップの事前確認が重要なのか?
●避難所ではどう過ごせばいい?

二次災害から身を守るには?

避難中は、最初の揺れだけでなく「二次災害」への警戒を絶対に怠ってはいけません。

火災、建物の倒壊、土砂災害、津波といった二次災害は、本震そのものと同じくらい命の危険を伴います。煙の匂いがしたら火元から遠ざかる、ひび割れた建物やブロック塀には近づかない、崖や斜面のそばは避けて通るといった行動を徹底し、常に周囲の状況を注意深く観察することが避難の鉄則です。

屋外で大きな揺れに襲われたら?

屋外で強い揺れを感じたら、即座に「落下物がない開けた場所」へ移動し、頭を守ってください。ビル街などでは、看板、窓ガラス、外壁などが落下してくる危険性が非常に高いためです。カバンなどで頭を保護しながら、建物の壁際から離れ、公園や広場などの中央で姿勢を低くして揺れが収まるのを待ちましょう。

強い余震が続くことも想定しておくことが大切です。「まず頭を守り、落下物から離れる」ことが屋外での最優先行動となります。

本当に必要な持ち物は何?

避難時の持ち出し品は、「命と健康の維持に直結するもの」に絞って、リュック一つに収まる量に厳選すべきです。

荷物が多すぎると迅速な避難の妨げになり、両手が使えないことで転倒などの危険性が増してしまいます。「水・食料・常備薬」の基本セットに加え、「携帯トイレ・衛生用品」「靴」「懐中電灯・モバイルバッテリー」、そして子供のための「安心アイテム(お菓子やおもちゃ)」などを準備しましょう。

避難グッズは「量より質」を重視し、本当に不可欠なものだけを軽装で持ち出すことが重要です。

大切なペットとはどう避難する?

ペットを飼っている場合、原則として「ペットと一緒に避難(同行避難)」します。災害時にペットを家に残していくと、その後の救出は非常に困難になり、離れ離れになる可能性が高いためです。普段からケージに慣れさせておき、ペット用の食料や水、常備薬も準備しておきましょう。

ただし、避難所によってはルールが異なるため、事前に自治体の情報を確認しておくことが大切です。ペットも家族の一員として、日頃から一緒に避難するための準備をしておく必要があります。

なぜハザードマップの事前確認が重要なのか?

安全な避難ルートを知るために、ハザードマップの事前確認は絶対に必要です。地図上では安全に見える道でも、災害時には土砂崩れや浸水の危険があるかもしれず、ハザードマップはその地域の「災害カルテ」の役割を果たします。

自宅や学校、職場の周辺で、地震による倒壊や火災の危険度が高いエリア、津波や土砂災害のリスクがある場所を把握し、それらを避ける避難ルートを家族で複数決めておきましょう。事前にリスクを把握し、安全な避難計画を立てておくことが、命を守る上で極めて重要です。

避難所ではどう過ごせばいい?

避難所では、まず「安否登録」を行い、「協調性」と「正しい情報収集」を心がけてください。

安否登録は家族を安心させ、救助活動の効率化につながります。また、共同生活では、互いの協力なしに困難を乗り越えることはできません。到着したらすぐに受付で名前を登録し、災害用伝言ダイヤルも活用しましょう。

物資の配給や清掃などは協力して行い、情報はSNSの噂に惑わされず、自治体やラジオなど公的なものから得るようにしてください。避難所では自分の安全を確保すると同時に、社会の一員として責任ある行動をとることが求められます。

まとめ

今回は災害時の移動手段について解説しました。屋外避難時には、車や自転車ではなく、できる限り徒歩で移動するようにしましょう。首都直下型地震や南海トラフ地震では、避難者で混雑する状況が予想されます。そのような状況で車や自転車で移動すると、逆に移動が制限されてしまい、避難行動が遅れてしまいます。道路が混雑すると、警察や消防の救助活動の邪魔にもなってしまう為、できる限り徒歩で移動して、無理のない避難行動を心掛けましょう。

地震対策の基本が知りたい!

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