「地震発生時に家族と連絡が取れるか心配」
「電話やLINEなどのインターネットが使えない時でも、連絡を取る手段はないの?」
「災害用伝言ダイアルを使用方法を教えてほしい」
地震発生直後は、被災者の多くが、家族の安否や被害状況を確認するために、電話やLINEを使用します。そのため、電話やインターネットの回線がパンクを起こし、連絡がつながらなかったり、メールが届かなかったりします。その結果、長時間家族と連絡が取れない状況となり、不安が加速して冷静な判断ができなくなります。
災害用伝言ダイヤルは、そのような状況でも大事な人と連絡ができるお助けツールになります。この方法を知っているだけで、緊急時にも家族や友達の状況を把握することができ、安心して避難行動をすることができます。
●地震発生時に家族と連絡を取る方法を知りたい方
●災害時に電話やLINEが使えないときの対策が知りたい方
●災害用伝言ダイヤルの使用方法を知りたい方
●家族への安否確認の方法を知りたい方
災害用伝言ダイアルとは

●災害用伝言ダイアルって何?
●安否確認の重要性とは
●使用タイミングが決まっている?
災害用伝言ダイアルって何?

出典:総務省
災害用伝言ダイアルとは、災害時の回線パンクにより、スマホや固定電話が使用できなくなった場合に、伝言を残すことができるサービスになります。このサービスを使用すれば、災害時でも友達や家族間の安否確認をすることができます。
安否確認の重要性とは
友達や家族の安否確認には、自分の行動を正しくする作用もあります。長期間の間、大事な人の状況がわからないと不安に押しつぶされて、正しい行動ができなくなります。逆に、安否確認が取れれば、最悪の状況を回避したという認識となり、状況改善のために前を向くことができます。それほど、安否確認は大事な行動となるのです。
使用タイミングが決まっている
災害伝言ダイアルはいつでも使用できるわけではありません。地震などの災害発生時に回線がパンクしそうになると使用することができます。管理している会社は、NTT株式会社になり、彼らが災害時の回線状況を確認して判断しています。使用できるタイミングになると、テレビやラジオ等で使用許可の案内がありますので、使用はそれまで控えましょう。
災害用伝言ダイアルの3つのメリット

●通信回線がパンクしても情報の伝達ができる
●スマホの充電を節約できる
●伝言内容は何度も聞くことができる
●通常の電話回線を圧迫しない
通信回線がパンクしても情報の伝達ができる
地震発生時は、電話の使用者が爆発的に増え、通信回線がパンクして電話の使用できない場合が多いです。家族や友達の安否が確認できない状況が続き、常に不安を抱え続けることとなります。このような状況化でも災害用伝言ダイアルを使用すれば、メッセージを残すことができますので、お互いに情報を共有することができます。
スマホの充電を節約できる
通信回線がパンクするといつ復旧するかわかりません。繋がるかもしれないと、何度も家族や友達に電話をすると、その分スマホの充電が少なくなっていきます。停電などで、電気が使用できない中で、スマホの充電は節約しなければなりません。災害用伝言ダイアルであれば、一回の電話でメッセージを残すことが可能ですので、スマホの充電の節約になります。
伝言内容は何度も聞くことができる
災害用伝言ダイアルに録音されたメッセ―ジは何度でも聞くことができます。災害時はパニックになり、重要な伝言も聞き逃しがちです。災害伝言ダイアルは何度でも聞いて再確認ができますので、誤った行動をとる心配がありません。
通常の電話回線を圧迫しない
電話回線のパンクで被害を被るのは、我々一般人だけではありません。公的機関である警察や消防なども連絡が取りづらくなってしまいます。特に、地震発生時は被害状況の確認や復旧作業で電話を必要とする場面が多い中、私たちが電話回線を使用してしまうと、警察や消防へ迷惑をかけてしまいます。できる限り災害用伝言ダイアルを使用して、通常の電話の使用は避けるようにしましょう。
災害用伝言ダイアルの使い方

●録音・聞き取り方法
●暗証番号設定
録音・聞き取り方法
災害用伝言ダイアルの使用方法を説明します。基本的には、音声ガイダンスに従ってダイヤルをプッシュする形となります。まず、電話で「171」の番号に掛けます。その後に、録音の「1」か聞き取りの「2」をプッシュします。その後に、対象の電話番号を入力。録音であれば、自分の電話番号、聞き取りであれば、相手の電話番号を入力します。その後、メッセージを録音したり、聞いたりすることができます。
暗証番号設定
災害用伝言ダイアルのメッセージに対して、暗証番号を設定することができます。暗証番号を設定することにより、部外者に聞かれる心配がなく、個人情報に関する内容でも安心して録音することができます。電話で「171」に掛けたあと、暗証番号付き録音の「3」か、暗証番号付き聞き取りの「4」を入力します。あとは、通常の方法と同じく、対象の電話番号を入力するだけになります。
災害用伝言ダイアルの注意点

●メッセージはできるだけ短く簡潔にする
●個人情報をメッセージに残さない
●いざというときのために練習をする
メッセージはできるだけ短く簡潔にする
災害用伝言ダイアルにメッセージを録音する場合、できるだけ簡潔で短い言葉が良いです。緊急時では、落ち着いて情報を処理することができない為、長い言葉だと結局何が言いたいのか相手に伝わらない場合があります。「私は無事です。」「●●避難所にいます」など、短く簡潔に必要なことだけを伝えるようにしましょう。
個人情報をメッセージに残さない
録音するメッセージの中に個人情報をできる限り入れないようにしましょう。電話番号を知っている第三者が聞いてしまう可能性もありますので、注意が必要です。もしどうしても個人情報を伝える必要がある場合は、暗証番号を設定して録音するようにしましょう。
いざというときのために練習をする
災害用伝言ダイアルを緊急時に落ち着いて使用できるように、普段から練習するようにしましょう。災害用伝言ダイアルは平常時に使用できる日程が決められています。下記日程で、家族や友達同士で一度練習してみましょう。
・毎月1日 or 15日
・正月三が日 1/1~1/3
・防災週間 8/30 9:00~9/5 17:00
・防災ボランティア習慣 1/15 9:00~1/21 17:00
その他の安否確認をする方法とは

●公衆電話
●災害用伝言版
●00000JAPAN ファイブゼロジャパン
公衆電話
現在、全国に約10万台ほどの公衆電話が残っており、災害時の緊急通信手段として活用されています。公衆電話は通常の電話回線とは違い、公衆電話を運営管理するNTT株式会社の特別な回線を使用しています。その回線から常に公衆電話へ電気を蓄電している為、回線が途切れた場合でも、使用することができます。避難の際、もし公衆電話を発見した場合は活用してみましょう。
災害用伝言版
災害用伝言ダイアルが声の伝達ならば、災害用伝言版は文字の伝達になります。専用のHP上にメッセージを書き込み、電話番号を暗号として伝達しあうサービスです。緊急時にインターネットの回線がパンクしたとしても、この災害用伝言版は特別な回線で運営されているため、使用できる場合が多いです。
00000JAPAN ファイブゼロジャパン
ファイブゼロジャパンとは、緊急時に無料で使用できるWiFiになります。このWiFiは通常のネット回線とは違う仕組みで動いているため、回線がパンクした場合でも通常通り使用することができます。WiFiを開いたときに一番上に表示されるように0から始まる名前になっています。ちなみに使用する際のパスワードは特にない為、誰でもすぐに使用することができます。
災害用伝言ダイアル以外の情報取得方法とは

地震の情報を得る方法は一つではありません。それぞれの特徴を理解し、状況に応じて使い分けることが大切です。ここでは代表的な7つの方法のメリットと注意点を解説します。
●【スマホでプッシュ通知】防災アプリ
●【停電時でも心強い】ラジオ
●【映像で状況把握】テレビ
●【揺れの直前に察知】緊急地震速報
●【情報の速さと拡散力】SNS
●【地域密着の情報】防災行政無線
●【電話がつながらない時に】災害用伝言ダイヤル(171)
【スマホでプッシュ通知】防災アプリ

今や最も身近な防災ツールの一つです。スマホにインストールしておくだけで、様々な情報を自動で知らせてくれます。
- メリット:緊急地震速報や避難勧告などをプッシュ通知で知らせてくれるため、情報を見逃しにくいのが最大の強みです。現在地だけでなく、実家など離れた場所の地域も登録できるアプリもあり、家族の安否を気遣う上でも非常に役立ちます。
- 注意点:スマートフォンが充電切れや圏外になると使えません。また、多くの情報が通知されるため、本当に重要な情報が埋もれてしまわないよう、通知設定を自分用にカスタマイズしておくことがポイントです。
【停電時でも心強い】ラジオ

昔ながらの方法ですが、災害時には絶大な信頼性を発揮します。特に停電時には最強の情報源となります。
- メリット:乾電池や手回し充電で動くタイプなら、停電していても情報を得ることができます。音声だけのシンプルな情報なので、聞きながらでも家の片付けなどができる点も便利です。消費電力が少ないため、長時間使えるのも大きなメリットです。
- 注意点:音声のみなので、地図や映像といった視覚的な情報を得ることはできません。また、普段からラジオを聞く習慣がないと、いざという時に地域の放送局の周波数がわからず慌ててしまうことも。あらかじめ主要なラジオ局の周波数をメモして貼っておくと安心です。
【映像で状況把握】テレビ

災害時の被害状況などを最もリアルに伝えてくれるメディアです。
- メリット:津波の様子や火災の状況など、被害の規模や切迫性を映像で直感的に理解できるのが最大の強みです。専門家の解説を交えて、多角的な情報を得られるのもテレビならではの良さです。
- 注意点:停電すると見ることができません。また、一方的に流れてくる情報なので、自分の知りたい情報をすぐに入手するのが難しい場合があります。地域情報をすぐに取得したい場合は、ほかのツールの使用が必要です。
【揺れの直前に察知】緊急地震速報

大きな揺れが来る数秒〜数十秒前に、テレビやスマホから独特の警告音で知らせてくれる速報です。
- メリット:大きな揺れの到達前に身を守る行動をとる時間を与えてくれる、まさに命を守るための情報です。この数秒で、机の下に隠れたり、火元から離れたりすることができます。
- 注意点:震源地に近い場所では、速報が揺れに間に合わないことがあります。また、予測震度と実際の揺れには多少の誤差が生じることも。速報が鳴ったら「揺れが来る!」と即座に行動する習慣をつけることが大切です。
【情報の速さと拡散力】SNS

SNSは、情報の速さと拡散力に優れています。
- メリット:現場にいる人からのリアルタイムな情報(例:「近所の〇〇川が氾濫しそう」)が非常に速く手に入ることがあります。また、友人や知人の安否確認にも役立ちます。
- 注意点:デマや不正確な情報が最も拡散されやすいメディアでもあります。発信元が誰なのか(公的機関か、個人か)を必ず確認し、他の信頼できる情報と見比べる「裏取り」が不可欠です。
【地域密着の情報】防災行政無線

市町村が設置している屋外スピーカーから、住民へ直接呼びかける情報伝達手段です。
- メリット:避難指示や避難所の開設情報など、その地域に住む人にとって最も重要な情報を伝えてくれます。スマホを持たない高齢者など、情報弱者にも情報を届けられる大切な手段です。
- 注意点:雨や風が強いと音声が聞き取りにくいことがあります。また、家の中にいると聞こえないことも。最近では、防災行政無線の内容を電話で確認できる「テレホンサービス」や、メールで配信してくれる自治体も増えているので、確認しておくと良いでしょう。
【電話がつながらない時に】災害用伝言ダイヤル(171)

災害時は安否確認の電話が殺到し、電話回線がパンク状態になります。そんな時に声の伝言板として機能します。
- メリット:電話が直接つながらなくても、「171」をダイヤルし、音声メッセージを録音・再生することができます。家族が無事かどうか、どこにいるのかを声で確認できる安心感は非常に大きいです。
- 注意点:サービスの存在を知らないと使えません。家族全員で使い方を共有しておくことが不可欠です。毎月1日と15日などに体験利用ができるので、一度練習しておくことをおすすめします。
まとめ

今回は災害用伝言ダイアルについて解説しました。この方法があれば、緊急時に家族や友達と連絡が取れなくなっても、伝言のやり取りで、安否確認することができます。一安心したところで、余裕を持った避難行動をとることができ、身の危険を減らすことができるでしょう。防災用伝言ダイアルはご家族や友達を大事に想うあなたにとって、必須の情報伝達ツールではないでしょうか。


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