「屋外で地震に被災した場合、どのような行動をとればいいの?」
「公共交通機関を利用していた場合の地震の揺れの対処は?」
「群衆雪崩って何?」
屋外で被災した場合、どのような行動をとることが正しいのでしょうか?地震発生の際、自分の安全も大事ですが、家族や友達の安否も気になります。でも大事な人の安否確認の前にやるべきことがあります。それは、自分の身の安全を確保することです。
この記事では、屋外で地震に被災した場合の正しい行動を紹介します。自宅から遠く離れたこの場所で、一体どのような行動をとることが正しいのでしょうか?必要な行動を時系列で徹底的に解説します。
●屋外で地震に被災した場合の、正しい対処方法を知りたい方
●群衆雪崩を回避したい方
●各シーン別の対処方法を知りたい方
屋外被災の正しい行動を身につける理由とは?

●屋外は自宅に比べて多くの危険が潜んでいる
●避難時に発生しやすい群衆雪崩
●被災時に活用する一時避難所とは
屋外は自宅に比べて多くの危険が潜んでいる
屋外での被災は、屋内に比べて多くの危険が潜んでいます。例えば、街中の場合、高層ビルの破損による、看板や窓ガラスの破片が落下する可能性があります。また、山中であれば、土砂崩れに巻き込まれたり、大木倒壊の被害を被る形もあります。そのような状況を防ぐ為、地震発生時は、まずは自分の身を守る努力をする必要があります。
避難時に発生しやすい群衆雪崩

出典:内閣府
首都直下型地震等で、街中が被害の対象になる場合、群衆雪崩に注意する必要があります。群衆雪崩とは、連なった人々の先頭にいる人が後ろからの圧力に押されて転倒し、その後ろにいる人全員が倒れこむ現象になります。その群衆雪崩は、大勢の人が一気に避難しようとバラバラに行動することによって発生します。揺れが収まった後は、焦らず落ち着いた行動で対応することが可能です。
被災時に活用する一時避難所とは
地震の揺れが収まった後に必要な行動は、一時避難所へ向かうことです。一時避難所とは、差し当たりの安全が確保されている場所になります。例えば、学校のグラウンドや大きな公園等、周りに建物や高層ビル等がなく、危険性の少ない場所が選ばれます。地震の揺れの後は、すぐに自宅を目指すのではなく、一旦一時避難所へ向かい、身の安全を確保してから次の行動に移しましょう。
屋外被災の正しい行動(街中)

●地震の揺れに対処する
●まずは一時避難所を目指す
●帰宅可能者か帰宅困難者なのか判断
地震の揺れに対処する
どのような場面であっても、地震発生時は、揺れに備える行動が必要です。まずは体を守ること。その場にうずくまり、頭や首を手や持っているかばんで覆い、落下物に備えます。近くに高層ビルやブロック塀、自動販売機がある場合は、すぐに離れて被害を最小限に抑えるようにしましょう。
まずは一時避難所を目指す
地震の揺れが落ち着いたら、まずは一時避難所を目指しましょう。単独で行動しても良いですが、群衆雪崩に気を付ける必要があります。人の流れを良く見て、できるだけ人の少ない道を通るようにしましょう。もし、警察・消防・係員の誘導がある場合は、単独行動を中止して、指示に従って行動するようにしましょう。
帰宅可能者か帰宅困難者なのか判断
一時避難所で差し当たりの危険を回避した段階で、自分が帰宅可能者なのか、帰宅困難者なのか判断しましょう。判断基準は、自宅までの距離です。10km以内であれば、帰宅可能者、10km以上であれば、帰宅困難者になります。また、家族や友達へ連絡を取り、自宅が無事なのか、在宅避難ができる状態なのかを確認してもらいましょう。もし自宅が被災している場合は、10km圏内であっても帰宅困難者となります。
屋外被災での正しい行動(シーン別)

●ショッピングモール・店舗内
●公共交通機関
●自動車運転中
ショッピングモール・店舗内
地震速報が通知されたら、自分を守る行動をとりましょう。近くに倒れてきたりガラスの破片が飛んで来たりしない場所へ移動し態勢を整えます。建物内の場合は、大きな柱の近くが一番安全と言われています。可能であれば、すぐに移動してうずくまり、頭と首を守りましょう。その後は、その場にとどまり、係員の指示に従って行動してください。勝手に行動すると群衆雪崩の危険性がありますので、控えるようにしましょう。
公共交通機関
公共交通機関は、乗車している乗り物によって対応が変わります。まずは、自分の体を守りましょう。バスや電車の場合は、つり革や手すりを持って揺れに備える態勢を整えます。新幹線の場合は、座席から立たず手すりを持った状態で体を固定することが重要です。揺れが収まったら、基本的には、降車する形となりますので、係員の指示に従って焦らず行動しましょう。
自動車運転中
自動車の運転中に地震が発生したら、走行速度をゆっくり緩めて路肩に停止します。その時、急ブレーキをすると、後続の車にあたる可能性がありますので、緩やかにスピードを緩めることと、ハザードランプを点灯させることを忘れないようにしましょう。また、揺れが収まったら、車を降りて行動することになります。理由は、災害時には車が渋滞しやすく移動がしにくいです。警察や消防の救助活動の邪魔にもなりますので、鍵を見えるところに置いて、車を降り、徒歩で行動するようにしましょう。
屋外被災の行動の注意点

●落ち着いて行動する
●一旦一時避難所へ移動する
●安否確認を急がない
●警察・消防・係員の指示に従う
落ち着いて行動する
被災時はパニックになり、冷静な行動をとることが難しいです。そんなときにこそ冷静な行動をすることが必要です。焦って行動すると、誤った行動をしたり、群衆雪崩に巻き込まれたりする可能性もありますので、ゆっくり落ち着いた行動をとるようにしましょう。
一旦一時避難所へ移動する
地震の揺れが収まった後は、一旦一時避難所へ移動することが必要です。まず自分の体を守ることを優先すべきだからです。街中では、いつ高層ビルから看板やガラスの破片が落ちてくるのかわかりません。そのような危険な場所を脱し、公園や学校のグラウンド等、周りに何もない場所へ逃げることが必要になります。安全な場所に移動して落ち着いた状況で次の行動をとることが大事になります。
安否確認を急がない
屋外の地震被災時、すぐに家族や友達の安否確認をしたい気持ちにかられますが、まずは一旦自分の身の安全を確保するため、一時避難所に移動を優先しましょう。地震直後は、電話回線やネット回線がパンクしている可能性が高く非常につながりにくい状況となります。少し時間を置いてから連絡するか、災害用緊急ダイアルなどを利用してメッセージのみ残すようにしましょう。
警察・消防・係員の指示に従う
避難時には、警察・消防・係員の誘導がある場合があります。その時は、個人で行動することを控えて、指示に従って行動するようにしましょう。指示を無視して勝手な行動をとると、群衆雪崩が発生する恐れがあり、大変危険です。進みが遅く、モヤモヤするとは思いますが、ゆっくり落ち着いて行動するようにしましょう。
その他の避難行動

●二次災害から身を守るには?
●本当に必要な持ち物は何?
●大切なペットとはどう避難する?
●なぜハザードマップの事前確認が重要なのか?
●移動手段は歩き?それとも車?
●避難所ではどう過ごせばいい?
二次災害から身を守るには?

避難中は、最初の揺れだけでなく「二次災害」への警戒を絶対に怠ってはいけません。
火災、建物の倒壊、土砂災害、津波といった二次災害は、本震そのものと同じくらい命の危険を伴います。煙の匂いがしたら火元から遠ざかる、ひび割れた建物やブロック塀には近づかない、崖や斜面のそばは避けて通るといった行動を徹底し、常に周囲の状況を注意深く観察することが避難の鉄則です。
本当に必要な持ち物は何?

避難時の持ち出し品は、「命と健康の維持に直結するもの」に絞って、リュック一つに収まる量に厳選すべきです。
荷物が多すぎると迅速な避難の妨げになり、両手が使えないことで転倒などの危険性が増してしまいます。「水・食料・常備薬」の基本セットに加え、「携帯トイレ・衛生用品」「靴」「懐中電灯・モバイルバッテリー」、そして子供のための「安心アイテム(お菓子やおもちゃ)」などを準備しましょう。
避難グッズは「量より質」を重視し、本当に不可欠なものだけを軽装で持ち出すことが重要です。
大切なペットとはどう避難する?

ペットを飼っている場合、原則として「ペットと一緒に避難(同行避難)」します。災害時にペットを家に残していくと、その後の救出は非常に困難になり、離れ離れになる可能性が高いためです。普段からケージに慣れさせておき、ペット用の食料や水、常備薬も準備しておきましょう。
ただし、避難所によってはルールが異なるため、事前に自治体の情報を確認しておくことが大切です。ペットも家族の一員として、日頃から一緒に避難するための準備をしておく必要があります。
なぜハザードマップの事前確認が重要なのか?

安全な避難ルートを知るために、ハザードマップの事前確認は絶対に必要です。地図上では安全に見える道でも、災害時には土砂崩れや浸水の危険があるかもしれず、ハザードマップはその地域の「災害カルテ」の役割を果たします。
自宅や学校、職場の周辺で、地震による倒壊や火災の危険度が高いエリア、津波や土砂災害のリスクがある場所を把握し、それらを避ける避難ルートを家族で複数決めておきましょう。事前にリスクを把握し、安全な避難計画を立てておくことが、命を守る上で極めて重要です。
移動手段は歩き?それとも車?

災害時の避難は、「徒歩」が原則です。車での避難は大規模な交通渋滞を引き起こし、救急車や消防車など緊急車両の通行を妨げてしまいます。また、道路の損壊で行き場を失う危険もあるため、特別な事情(高齢者や負傷者の搬送など)がない限り、車は使用せず、必ず自分の足で避難を開始してください。
緊急時の移動手段は徒歩であると心に決め、歩きやすい靴を備えておくことが大切です。
避難所ではどう過ごせばいい?

避難所では、まず「安否登録」を行い、「協調性」と「正しい情報収集」を心がけてください。
安否登録は家族を安心させ、救助活動の効率化につながります。また、共同生活では、互いの協力なしに困難を乗り越えることはできません。到着したらすぐに受付で名前を登録し、災害用伝言ダイヤルも活用しましょう。
物資の配給や清掃などは協力して行い、情報はSNSの噂に惑わされず、自治体やラジオなど公的なものから得るようにしてください。避難所では自分の安全を確保すると同時に、社会の一員として責任ある行動をとることが求められます。
まとめ

今回は、屋外で被災した場合の行動について解説しました。屋外は自宅に比べて危険が数多くあります。そのような危険から自らの身を守るために、まずは一時避難所へ移動すること。移動の際は、周りの状況を良く確認して、群衆雪崩を発生させないように落ち着いて行動することが必要です。警察・消防・係員の指示をよく聞き、勝手な行動を控えて一時避難所を目指しましょう。


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