「地震の二次災害って危険なの?」
「二次災害を回避するにはどうすればいいの?」
「そもそも二次災害ってどんなものがあるの?」
地震の被害は、大きな揺れによる家屋の破損や、家具の転倒被害が注目されますが、揺れの後に発生する二次被害でも多くの被災者が犠牲になり亡くなっています。火災や津波など、緊急な避難が必要な二次災害もあります。二次災害に対する正しい知識を身につけて、いざというときに迅速な避難行動ができるようにしましょう。
この記事では、二次災害に関する様々な情報を解説します。読み終わる頃には、二次災害の種類、対処方法、迅速な避難行動等が理解でき、いざというときに行動できるようになっているでしょう。
●地震の二次災害について知りたい方
●二次災害を回避する方法を把握したい方
●二次災害の種類について知りたい方
地震による二次災害って何?

●二次災害って何?
●二次災害でなくなる人は多い?
●二次災害を避けるためにはどうすれば良い?
二次災害って何?

出典:株式会社読売新聞社
地震による二次災害とは、家事や津波など、地震の揺れ以外で発生した二次的被害の事です。地震の揺れを乗り切ったところで油断してしまい、二次災害の被害に遭う方は非常に多いです。これらの二次災害に対して、正しい知識を持っていないと最悪の場合死に至る可能性もあります。
二次災害でなくなる人は多い?
地震の二次災害で亡くなる人は、実はかなり多いです。例えば、2011年に発生した東日本大震災では、地震の揺れの直後に大きな津波が発生したことによって、約14,000人以上の方が亡くなり、これは全体の死者数の約90%以上の数値になります。津波に正しい知識と行動ができれば、被害者の数も大幅に減っていたでしょう。
二次災害を避けるためにはどうすれば良い?
地震の二次災害は正しい知識に基づいて適切な行動を取れれば、避けることができます。そのためには、災害時の行動ももちろんですが、平常時に災害の知識を蓄えて、いざというときの心構えや備蓄などの対策を取ることが重要になります。
二次災害はこんなにたくさん種類がある

では、実際に地震の二次災害とはどのようなものがあるのか確認していきましょう。
●火事
●津波
●家屋倒壊
●土砂崩れ
●液状化
火事
火事は地震の二次災害で発生する可能性の高い被害です。主な原因は、地震の揺れによるガス漏れ・暖房器具の転倒、及び電源コードの破損になります。地震が食事時に発生すると、調理中の火が他の家具や壁などに燃え移る可能性があります。また、暖房器具が転倒したり、揺れで破損した電源コードがショートして火が発生する場合があります。
津波
海底で大きな地震が発生すると津波が発生します。特に、陸地に近い場所や震源地が浅い場合は、大規模な津波が発生する可能性が高いです。津波の発生は私たちの努力では避けられない為、正しく非難することが重要になります。できるだけ迅速に高台へ避難し、やり過ごすほかないのです。
家屋倒壊
地震には本震と余震があります。本震でダメージを受けた、家屋の壁や柱が余震の揺れで倒壊するといった場合があります。そのため、本震を乗り切っても油断してはいけません。壁や柱の状況を確認し、余震にも耐えられる状態なのかしっかり確認しましょう。ヒビや破損のある場合には、すぐに自宅から外へ避難しましょう。
土砂崩れ
山や崖の近くにお住いの方は、土砂崩れの警戒も必要になります。地震の揺れで、もろくなっていた地面が地滑りを起こし、土砂崩れに発展します。山から地響きや、パラパラと小石が転げ落ちるようであれば、土砂崩れのサインなので、すぐに外に避難しましょう。
液状化
埋立地や海に近い場所では、地面の液状化現象というのが発生します。硬い地面が地震の揺れの影響で、水と砂がじわじわと吹き出し、地盤を緩める現象です。液状化の影響で道路が通れなかったり、家屋が傾いたり、様々な被害が発生します。
二次災害を避ける正しい避難行動とは?

二次災害を避ける正しい避難行動とは何でしょうか?ここでは、地震が発生した際、この行動をとれば、二次災害を避けられるといった内容をご紹介します。
●まずは津波を確認する
●火の元の確認
●家屋の破損状況を確認
●土砂崩れ・液状化に注意
まずは津波を確認する
まず地震の揺れが収まったら、地震の情報を取得します。スマホ、ラジオ、テレビなど、機能している電子機器で情報を得てください。一番知りたいのは津波の情報です。もし津波が迫っている状況であれば、すぐさま避難する必要があります。海の近くやハザードマップで津波被害がある地域は、情報を得る前に一目散に高台まで移動するようにしましょう。
火の元の確認
津波の心配がない場合、次の行動としては、火の元の確認になります。被災時間がご飯時の場合、調理で火を使用している可能性が高い為、ガス栓と一緒に確認してください。また、暖房器具や電化製品の確認を行い、転倒していないのか、コードが破損していないのかチェックが必要です。注意点として、ブレーカーの電源はOFFの状態で確認作業を行ってください。もし電源コードの破損がある場合、ブレーカーが入っていると火花が散ってしまい、通電火災の恐れがあるため、注意してください。
家屋の破損状況を確認
照明や懐中電灯で明かりの確保ができたら、家屋の破損状況のチェックを行ってください。ヒビや破損がないかどうか、余震が発生しても耐えられる状態なのかどうかの確認が必要です。ここで、在宅避難か外出避難かどうかの判断が可能になります。
土砂崩れ・液状化に注意
避難所への避難を余儀なくされた場合、道中の土砂崩れや液状化に注意してください。公的機関の情報や近隣の住民との情報交換をふまえて安心なルートで避難所まで行動しましょう。事前にハザードマップを確認しておくと、リスクの少ないルートをあらかじめ把握しておくことができます。
二次災害を避けるときの注意点

●正しい情報を迅速に取得すること
●ハザードマップを確認すること
正しい情報を迅速に取得すること
二次災害は正しい情報を得ることで回避することができます。まずは、状況に応じた情報収集の方法を把握しておきましょう。基本はテレビを使用して、電気が使えない場合はスマホとラジオで情報収集をする、という形で事前に決めておくことが大事です。また、近隣の方と密に話し合い情報交換をして、適切な避難行動が必要です。
ハザードマップを確認すること
平常時にハザードマップを確認するようにしましょう。津波や洪水の浸水被害のシミュレーションや、土砂崩れの危険性がある場所を把握することができます。二次災害は避難時に発生することも多いです。避難所や高台までの安全なルートを確認して、土砂災害や液状化を避けるように行動しましょう。
その他の避難行動とは

●屋外で大きな揺れに襲われたら?
●本当に必要な持ち物は何?
●大切なペットとはどう避難する?
●なぜハザードマップの事前確認が重要なのか?
●移動手段は歩き?それとも車?
●避難所ではどう過ごせばいい?
屋外で大きな揺れに襲われたら?

屋外で強い揺れを感じたら、即座に「落下物がない開けた場所」へ移動し、頭を守ってください。ビル街などでは、看板、窓ガラス、外壁などが落下してくる危険性が非常に高いためです。カバンなどで頭を保護しながら、建物の壁際から離れ、公園や広場などの中央で姿勢を低くして揺れが収まるのを待ちましょう。
強い余震が続くことも想定しておくことが大切です。「まず頭を守り、落下物から離れる」ことが屋外での最優先行動となります。
本当に必要な持ち物は何?

避難時の持ち出し品は、「命と健康の維持に直結するもの」に絞って、リュック一つに収まる量に厳選すべきです。
荷物が多すぎると迅速な避難の妨げになり、両手が使えないことで転倒などの危険性が増してしまいます。「水・食料・常備薬」の基本セットに加え、「携帯トイレ・衛生用品」「靴」「懐中電灯・モバイルバッテリー」、そして子供のための「安心アイテム(お菓子やおもちゃ)」などを準備しましょう。
避難グッズは「量より質」を重視し、本当に不可欠なものだけを軽装で持ち出すことが重要です。
大切なペットとはどう避難する?

ペットを飼っている場合、原則として「ペットと一緒に避難(同行避難)」します。災害時にペットを家に残していくと、その後の救出は非常に困難になり、離れ離れになる可能性が高いためです。普段からケージに慣れさせておき、ペット用の食料や水、常備薬も準備しておきましょう。
ただし、避難所によってはルールが異なるため、事前に自治体の情報を確認しておくことが大切です。ペットも家族の一員として、日頃から一緒に避難するための準備をしておく必要があります。
なぜハザードマップの事前確認が重要なのか?

安全な避難ルートを知るために、ハザードマップの事前確認は絶対に必要です。地図上では安全に見える道でも、災害時には土砂崩れや浸水の危険があるかもしれず、ハザードマップはその地域の「災害カルテ」の役割を果たします。
自宅や学校、職場の周辺で、地震による倒壊や火災の危険度が高いエリア、津波や土砂災害のリスクがある場所を把握し、それらを避ける避難ルートを家族で複数決めておきましょう。事前にリスクを把握し、安全な避難計画を立てておくことが、命を守る上で極めて重要です。
移動手段は歩き?それとも車?

災害時の避難は、「徒歩」が原則です。車での避難は大規模な交通渋滞を引き起こし、救急車や消防車など緊急車両の通行を妨げてしまいます。また、道路の損壊で行き場を失う危険もあるため、特別な事情(高齢者や負傷者の搬送など)がない限り、車は使用せず、必ず自分の足で避難を開始してください。
緊急時の移動手段は徒歩であると心に決め、歩きやすい靴を備えておくことが大切です。
避難所ではどう過ごせばいい?

避難所では、まず「安否登録」を行い、「協調性」と「正しい情報収集」を心がけてください。
安否登録は家族を安心させ、救助活動の効率化につながります。また、共同生活では、互いの協力なしに困難を乗り越えることはできません。到着したらすぐに受付で名前を登録し、災害用伝言ダイヤルも活用しましょう。
物資の配給や清掃などは協力して行い、情報はSNSの噂に惑わされず、自治体やラジオなど公的なものから得るようにしてください。避難所では自分の安全を確保すると同時に、社会の一員として責任ある行動をとることが求められます。
屋外への避難行動で気をつけるべきポイント

まとめ

今回は二次災害にについて解説しました。火災、津波、余震による家屋倒壊など、様々な二次災害があり、本震を乗り越えた後でも、油断ならない状況であり、迅速な避難行動が求められます。自分や家族の被害を最小限に抑えるためにも、地震発生時は、二次災害に注意して行動すべきなのです。


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